オーリーの強さが気の毒である『ヘヴィ・ドライヴ』 新型コロナウイルスのせいで待機作品が増えておりますが... 中でも楽しみなのが、『Candyman / キャンディマン (1992)』のリメイク作品『Candyman / 日本未公開 (2020)』!! 最近では、仕方なく配信が増…
彼らの「約束の地」とは?『パス・オーバー』 最近、スパイク・リーが意欲的にやっているなーと思うのが、舞台の映画化。うん? 舞台の映画化というか、舞台の映像化と書いた方がいいかな。舞台を映像として残す形。前は、ロジャー・グーンヴァー・スミスの…
デヴィッド・バーンが描くユートピア『American Utopia』 スパイク・リーが監督だから観ました。スパイク・リーが監督するくらいだから、何かあるのだろうと。デヴィッド・バーンやトーキング・ヘッズについては詳しくないが、こんなに楽しいコンサート/ミ…
アフリカ系アメリカ人の移動に関するトラウマ『Driving While Black』 夫に面白かったよと薦められて観たドキュメンタリー映画。PBSにて放送。タイトルとなっている「Driving While Black」とは、アフリカ系アメリカ人ドライバーは、運転中でも人種的プロフ…
ミーク・ミルを見よ!『Charm City Kings』 今から書くことは、人によっては驚くかもしれないけれど、私の本心であり事実。この映画の舞台は、メリーランド州ボルチモア。ボルチモアでは、オフロードバイク文化がある。というのは、以前に製作されたドキュメ…
ウェズリー・スナイプスxRZAならば...という後悔『Cut Throat City』 ウータン・クランのリーダー、RZAが監督を担当したハリケーン・カトリーナが舞台のクライムストーリー!! って、!を2つもつけて煽ってみました。RZA監督と言えば、『The Man with the…
ザ・マイケル・ジェイ・ホワイト劇場『Welcome to Sudden Death』 ジャン=クロード・ヴァン・ダムの『サドン・デス』続編が、25年ぶりになぜかマイケル・ジェイ・ホワイト主演で製作! いや、本当に「なぜか」な訳です。脚本は、オリジナルの脚本を書いたジ…
ただ観て感じるだけじゃない、何より楽しい『ハミルトン』 こんなに話題になった舞台は聞いたことがないというくらいに、話題になった舞台を撮影し映像化した作品。当初は、劇場公開が予定されていたが、新型コロナウイルスのせいで残念ながらディズニー+に…
快感に辿りつけるか?『Antebellum』 これは前置き少なく書こう。ジェイーZの『Kill Jay-Z』の監督、ジェラルド・ブッシュとクリストファー・レンズのコンビが監督と脚本と制作担当。『Get Out / ゲット・アウト (2017)』の製作チームが製作しているが、ブラ…
LAの反逆者たちのDNA『Residue』 数多く存在する映画の中でも私が熱心に一番勉強している(そして、もっとしたい)のは、「LAの反逆者たち」。70年代にUCLAの映画学科で学んだ若者たちです。パム・グリアの自伝の中に、LAに来たばかりのデビュー前の頃に「UC…
パワー絶大なスター・パワー『プロジェクト・パワー』 ジェイミー・フォックス主演のスーパーヒーロー映画。ジェイミー・フォックスもNetflix作品に出るのかー! というのが最初に思ったこと。とは言え、ウィル・スミスだってNetflix作品があるのだから、そ…
40歳になるのも悪くない『40歳の解釈: ラダの場合』 こちらの作品に関しては、映画秘宝1月号に全て込めさせて頂いたので、そちらで読んでくださいませ。よろしくお願いいたします。映画秘宝 2021年1月号 [雑誌]発売日: 2020/11/21メディア: 雑誌(5点満点/1…
歴史から学ぶこととは『Emperor』 最近、特に思う。歴史を知っているようで知らない。そして、歴史を知ることの大切さを。歴史を知ることの大切さは、過去の失敗or成功を今に活かせること。例えば、今世間を苦しめている新型コロナウイルスだって、過去のス…
Fatal cliche『誘惑は死の香り』 このようなセクシー系スリラー・サスペンス映画の時にいつも書いているけれど、なぜか人気のジャンルで毎年何本も作られる。今回は、『Boyz N The Hood / ボーイズ’ン・ザ・フッド (1991)』のニア・ロングと、『Juice / ジュ…
演者の巧さがドキュメンタリーを思わせる『テキサス・ロデオ』 テキサス州サンアントニオを舞台にしたインディペンデントのロデオ映画である。 と、言われましても??? ですよね。黒人ロデオ文化はあんまり語られていないけれど、割りと歴史も古く深い。我…
ダイアナ・ロス継承、最高潮ディーバが堪能できる『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』 トレイシー・エリス・ロス、R&B女王ダイアナ・ロスの娘である。テレビで活躍しており、黒人が主役のテレビ作品は映画以上に日本では放送されないので、日本では恐…
良い困難に立ち向かうのは必要な困難『John Lewis : Good Trouble』 先日、7月17日惜しまれつつ他界したジョン・ルイス議員。彼の葬儀は、故郷アラバマ州トロイ・セルマ・DCと各地で何日にも渡って行われ、国葬とも思えるほどに執り行われた。何度も書いてお…
6月19日を祝う意味と祝った後は...『Miss Juneteenth』 タイトルになっている「Juneteenth(ジューンティーンス)」分かりますか? 6/19なのです。今年辺りは結構大々的に祝われました。1865年6月19日、テキサス州ガルヴェストンという港町に、南北戦争時に…
死なない、増えるだけだ!『ザ・ファイブ・ブラッズ』 先日も書いた通り、この作品についての思いは全て映画秘宝9月号に書き残しましたので、紙面で読んでくださいませ。(追記:このように下書きしており、9月号発売中の時にアップしたかったのですが、だい…
人気コメディアンの姿『Dave Chappelle : 8:46』 TV『Chappelle's Show / 日本未放送 (2003-2006)』の成功で、人気ナンバーワンとなったコメディアン、デイヴ・シャペルの特別ライブ。元手が掛からず、かつ儲けられるのがスタンダップコメディ・ライブである…
いつみても波瀾万丈『ラブバード』 アメリカで、まだ映画館で映画が観れた頃(遠い日に感じる)、この映画の予告編が流れて、他の人もクスクス笑っていたけれど、私は爆笑してしまった。何だろう? 普通に面白そうに見えた。TVシリーズ『 Insecure / インセ…
面白いだけじゃないもう1つ上いく青春コメディは思った以上にジョナ・ヒル! この映画のポスターをアメリカ公開時から気になっていた。女の子2人がこちらを見ているという何気ないポスターだけれど、なぜかそそられる。コメディなんだろうけど、真面目に見え…
ミシェル・オバマはなぜ人気なのか?『マイ・ストーリー』 ミシェル・オバマ、前ファーストレディ。ミシェルの人気は凄まじい。特に黒人女性の間では支持率99%ではないかと思う。人気者ゆえアンチもいる。うちの近所で自家製のTシャツなどを売っている年配…
良き教育者になるために『レ・ミゼラブル』 フランス人俳優ラジ・リの自伝的な作品であり、彼の初となる長編映画監督作品。しかも、初ながら2020年に行われたアカデミー国際長編映画賞のフランス代表作品であり、ノミネートも果たした作品です。オスカーは逃…
マイケル・ジョーダンはこれを最後の舞にすべきではない もう2年くらい前だったか、ESPNでこのマイケル・ジョーダン(以下MJ)のドキュメンタリーのCMが流れ、即座に楽しみとなった。だって、あのMJのドキュメンタリーなのですから。バスケットボール界の神…
10年後の評価が楽しみなギャング・オペラ『Blue Story』 本国イギリスでの劇場公開後の24時間で、映画に関連した事件が25件も勃発した問題作。観たかった。アメリカでも3月後半から劇場公開される予定だったけれど、新型コロナウイルスの影響で延期・変更に…
今改めて問題を深く考えるために...『オールデイ・アンド・ア・ナイト: 終身刑となった僕』 あの『Black Panther / ブラックパンサー (2018)』の脚本家の1人ジョー・ロバート・コールの監督作品。しかもカリフォルニアのオークランドが舞台!!!と、なった…
新しさと過激さを追求したプランク映画『Bad Trip』 『The Lion King / ライオン・キング (2019)』に、ドナルド・グローヴァーやビヨンセ等と共に声優をつとめたエリック・アンドレ主演作品。日本ではまだまだ知名度低いですが、『The Eric Andre Show』とい…
ゴスペルの深さを堪能せよ!『The Clark Sisters: First Ladies of Gospel』 南部に来て一番驚いたこと。それは教会の多さ(いつも書いているが人口より多い気がする)と、私よりもゴリゴリにラップを聞いてそうな若者でも車内でゴスペルを聞いているという…
We go 0 to 100, real quick『Death Force』 もうこういう時(コロナとかいうウィルス)は、絶好調なブラックスプロイテーションでも観て、ぱぁああああああっと現実逃避でもしていくっきゃないよね。と、そんな私の気持ちを察するかのように、この映画はい…