見た目で物事を判断してはいけない『Black and Blue』 『Moonlight / ムーンライト (2016)』のジャンキーなママ、ダニエル・クレイグ主演『007』のマネーペニー... イギリス出身のナオミ・ハリスは、今やイギリスだけじゃなくて、アメリカでも大活躍中だ。そ…
Not Solid『Undercover Brother 2』 『Undercover Brother / アンダーカバー・ブラザー (2002)』、好きだった。ジェームズ・ブラウンやブーツィー・コリンズやビリー・ディ・ウィリアムスという本当にカッコいい人たちを引っ張りだして、パロディを本格的に…
水の中を歩いて渡るモーゼ、ハリエット・タブマン物語『Harriet』 ハリエット・タブマン、いずれはアメリカの20ドル紙幣になるかもしれない歴史的な人物。その女性は、奴隷状態の人々を率いて約束の地まで連れていったモーゼと同じ状況でだったので、「モー…
俳優アドウェール・アキノエ=アグバエはなぜスキンヘッドになったのか?『Farming』 俳優アドウェール・アキノエ=アグバエの監督デビュー作!トロント映画祭でワールドプレミアしてから気になっておりました。なんでも、アキノエ=アグバエの自伝的な作品…
知って欲しい、そして話を聞いて欲しい不屈の男『ブライアン・バンクス』 ブライアン・バンクスのことは、ずいぶん前から知っていて、ニュースで聞くたびに気を揉んでいた。もう最近では日常化し過ぎている気がする、冤罪により刑務所暮らしをした人の物語だ…
『ドールマイト』&ルディ・レイ・ムーアをより魅力的にした自伝映画の最高級品『ルディ・レイ・ムーア』 やりよった。エディ・マーフィはやりよった!元々やる男だとは思ってた。特に『Dreamgirls / ドリームガールズ (2006)』で見せた演技力からずっと期待…
史上最高に緩い映画は史上最強に愛くるしい映画であった『ドールマイト』 あのエディ・マーフィがルディ・レイ・ムーアを演じる。そう聞いた時、正直言って驚いた。「いやいや、エディ... その前にレッド・フォックスやリチャード・プライヤーを演じて!」と…
生きることはカッコいい。新感覚のホラー『Sweetheart』 キアシー・クレモンズ、大好きです。唯一無二の存在感を感じる。髪型や表情が違うだけで、雰囲気が全く変わるのも、彼女の強み。なんと言っても『Dope / DOPE/ドープ!! (2015)』でのボーイッシュな…
映画秘宝1月号 映画秘宝 2020年 01 月号 [雑誌]出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2019/11/21メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る 透明感が尋常じゃないのんが表紙の映画秘宝1月号にて、『Dolemite Is My Name / ルディ・レイ・ムーア (2019)』について…
地球にはウィル・スミスの敵は残っていない『ジェミニマン』 ウィル・スミスって、やっぱり天性のスターって感じしますよね。見ているだけで、ワクワクして笑顔になる。色んなタイプの芸能人がいるけれど、ウィル・スミスは人を笑顔にする生まれながらのエン…
地獄のような優しさの元カレとの週末『The Weekend』 誰でも失恋くらいはしたことがあると思う。ごく稀に初恋を成就させて結婚する人もいるかもだけど、あの玉木宏だって、振られたことがあると語っていたので、まあ世の中の人97%は失恋を経験している筈。…
ロドマンは狂っている。追憶的ロドマン狂騒記『"30 for 30" Rodman: For Better or Worse』 デニス・ロドマン。きっと誰の脳裏にもあの派手な衣装(特にウェディングドレス)をまとった破天荒な男というイメージが残っていると思う。私が彼の名前を聞くと毎…
1972年ワッツは熱かった『Amazing Grace』 1972年、ロサンゼルスのワッツは熱かった。気候的な暑さではなく、この年にワッツの歴史を模り、そして語り草となるイベントが2つも起きたのだ。まずは、この映画となったアレサ・フランクリンによるゴスペルライブ…
他とは違うブラック・ライヴス・マターを描く『Canal Street』 ブラック・ライヴス・マター。この言葉が使われるようになったのは、2012年にフロリダ州で起きたトレイヴォン・マーティン殺害事件だ。丸腰で無罪の17歳の少年トレイヴォン・マーティンが、自警…
時空を超える限界『Don't Let Go』 デヴィッド・オイェロウォとストーム・リードが出演のホラー/スリラー映画。なのだけど、何だか違和感がある。オイェロウォとリードの作品なのに、あの人の名前が見当たらない。そう、『When They See Us / ボクらを見る目…
眼福コンビが長所を封印し、ガッツリ見せるサスペンス『Jacob's Ladder』 ウィル・パッカー制作、マイケル・イーリー主演。と言ったら、『Takers / テイカーズ (2010)』とか『Think Like A Man / 魔法の恋愛書 (2012)』でお馴染みですね。ウィル・パッカーは…
映画で世界発信して戦う監督ワヌリ・カヒウ『ラフィキ:ふたりの夢』 ケニア生まれのワヌリ・カヒウ。アフリカ映画の父ウスマン・センベーヌ監督の魂ががケニアに再び参上?それともスパイク・リーのアフリカ版なのか... 何が書きたいのかというと、ワヌリ・…
スタンダップとは...『デイヴ・シャペルのどこ吹く風』 10年に一度の間隔で、スタンダップコメディ界には新星が現れる。とりわけ、黒人のスタンダップコメディは、それが顕著に現れる。60年代のレッド・フォックス&ディック・グレゴリー&マムス・マーブリ…
サンフランシスコに吹く新しい風『The Last Black Man in San Francisco』 港町サンフランシスコにはいつも風が吹いている。そして、いつも新しい風を映画界にも吹き込んでくる。例えば、『Moonlight / ムーンライト (2016)』がアカデミー賞作品賞に輝いたバ…
マーロン・ウェイアンズの良い子、悪い子、普通の子『セクスタプレッツ』 『Scary Movie / 最終絶叫計画 (2000)』などで知られる芸能一家ウェイアンズ家第一世代の末っ子マーロン・ウェイアンズ主演・制作・脚本のコメディ作品。Netflixにて制作・配信で、『…
俺はバークス通りの奴らと一緒『フリー・ミーク』 ミーク・ミル... と書いてみて、フィラデルフィア、ニッキー・ミナージュ、ドレイクとの確執、法トラブル... が私の頭に瞬時にパッと浮かぶ。本作では、それら全てが詰まっているが、おもに法トラブルを主軸…
誰も辿り着きたくない場所でバスケをする男たち『Q Ball』 サン・クエンティン州立刑務所。『Redemption: The Stan Tookie Williams Story / クリップス (2004)』のLAのギャング、クリップス創設者の一人スタンリー・”トゥッキー”・ウィリアムスや『Black Au…
アイ・アム・ユア・ファーザー『ライオン・キング』 一番好きなディズニーのオリジナル物語は、やっぱり『ライオン・キング』!でも、1994年版『ライオン・キング』は、私のサイトに入っておりません。そして拙書『ブラックムービー ガイド』では、その『ラ…
ま、そうですよね!が続くけどデニス・クエイドが驚きの『The Intruder』 年に2・3度やってくるエロサスペンススリラーの時期。それだけ作られるってことは、需要はあるってことですよね。前は、プロデューサーのウィル・パッカーがこの手の作品を低予算で沢…
青年と大人が負ったそれぞれの傷『ビート -心を解き放て-』 シカゴのサウスサイドを舞台にしたヒップホップ映画。しかも元々ミュージックビデオ監督として有名で、その後は『ATL / 日本未公開 (2006)』でヒップホップ映画の実績、そして『The New Edition St…
戦いに勝って平和が訪れる『Quiet Storm: The Ron Artest Story』 今年2019年のNBAドラフトにて、八村塁が初の日本人選手が10位内でドラフトされた。それを機に、日本でもNBAやバスケットボールの話題が増えて、NBAファンの私にとって、とても嬉しいことであ…
知ってるつもり?!デバージ家族の栄光と影『The Bobby DeBarge Story』 正直に書くと、 デバージについて明るくない。この映画にも出てきた刑務所の男と私は同じで、 デバージと言えばエルかチコだし、「I Like It」と「Rhythm Of The Night」くらいしか思…
面白いに決まっているモハメド・アリ映画『What's My Name: Muhammad Ali』 「モハメド・アリ映画に外れなし」。これは、長年映画を見てきた私の定説だ。特にドキュメンタリーは外れがない。とはいえ、映画を沢山見て来なくても、モハメド・アリという人物を…
小さな黒船リル・ヨッティの大きな可能性『How High 2』 小さな黒船ラッパー、リル・ヨッティ主演の作品。かつてウータン・クランのメソッド・マンとレッドマンというゴールデンコンビが出演したマリファナ映画『How High / ビー・バッド・ボーイズ (2001)』…
人生は自分のものと知らない女性たち『ジョイ: 闇と光の間で』 生まれた時からついてない人生。自分ではそう思っていたけれど、それでもたまに私は恵まれていただけじゃないか?と思ったりも思ったりする。この映画を観た後は、私は平凡で普通な良い人生に恵…