SOUL * BLACK MOVIE * ブラックムービー

ブラックムービー、ブラックスプロイテーションなどについて


*10/15/2018に「ブラックムービー ガイド」本が発売になりました!よろしくお願いします。(10/15/18)

*Cinra.netにて『黒い司法 0%からの奇跡』について寄稿。(2/28/20)
*FRIDAYデジタルにて「オバマ前大統領は映画プロデューサー」というコラムを寄稿。(2/4/20)
*『黒い司法 0%からの奇跡』にコメントをしました。(2/4/20)
*Cinra.netにて「映画界に進出したラッパー百科」というコラムを寄稿。(1/27/20)
*映画秘宝 3月号秘宝ベスト&トホホ10&ドラマ・オブ・ザ・イヤー2019に参加。(1/21/20)
*Cinemoreにて定期的に映画について書いております。
*映画秘宝 1月号にて『ルディ・レイ・ムーア』について寄稿&インタビュー翻訳手伝い。(11/20/19)
*Cinemoreにて『大逆転』(83)についてを寄稿。(7/17/19)
*Cinemoreにて『星の王子ニューヨークへ行く』(88)についてを寄稿。(7/6/19)
*Cinemoreにて『スタンド・バイ・ミー』(86)についてを寄稿。(7/2/19)
*サイゾー 7月号にて『ザ・ヘイト・ユー・ギヴ』についてコメント出しております。(6/18/19)
*Cinemoreにて『シャフト』(2000年)についてを寄稿。(6/26/19)
*映画秘宝 7月号にてジョン・シングルトン追悼記事を寄稿。(5/22/19)
*ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 6月号にて「ブラックムービーとアカデミー賞」の記事を寄稿。(5/7/19)
*ユリイカ5月号のスパイク・リー特集にて2本の記事を寄稿。(4/27/19)
*映画秘宝 6月号の「サノスの倒し方大全!」特集でサノスの倒し方を寄稿。(4/20/19)
*Fridayデジタルにて「激ヤバで面白い『ブラック・クランズマン』はトランプへの挑戦状!」というコラムを寄稿。(3/20/19)
*映画秘宝 5月号にてブラックムービー、スパイク・リー、『ブラック・クランズマン』、『ヘイト・ユー・ギブ』を寄稿。(3/20/19)
*映画秘宝 4月号にて『ビール・ストリートの恋人たち』&『グリーンブック』レビューを寄稿。(2/21/19)
*DU BOOKS 「ネットフリックス大解剖 Beyond Netflix」に『親愛なる白人様』について寄稿。(1/25/19)
*映画秘宝 3月号秘宝ベスト&トホホ10&ドラマ・オブ・ザ・イヤー2018に参加。(1/21/19)
*リアルサウンドにて「ブラックムービーの今」というコラムを寄稿。(1/3/19)
*『ブラック・クランズマン』マスコミ向け試写会用プレスにスパイク・リーについて寄稿。(12/19/18)
過去記事

The Photograph / 日本未公開 (2020) 1741本目

心地いいラブストーリー『The Photograph』

私は最近、少女漫画に激ハマっている。いい歳して気持ち悪いと思うし、いきなりどうでも良い話きたねって感じではありますが、関係あるので我慢して読んでください。前々から書いているけれど、少女漫画的な設定で絶大な才能を発揮する監督たちがいる。それが、運命の人は隣の幼馴染『Love & Basketball / ワン・オン・ワン ファイナル・ゲーム (2000)』のジーナ・プリンス=バイスウッド、運命の人は身分差『Belle / ベル 〜ある伯爵令嬢の恋〜 (2014)』のアマ・アサンテ、そして今回の作品と運命の人は不治の病『Everything, Everything / エブリシング (2017)』のステラ・メギーだ。プリンス=バイスウッド監督はアメリカ出身、アサンテ監督はイギリス出身、メギー監督はカナダ出身。恋する気持ちは全世界共通だ!という訳で、『Get Out / ゲット・アウト (2017)』のラキース・スタンフィールド、TVシリーズInsecure / インセキュアー (2016-Present)』のイッサ・レイが主演のラブロマンス映画です。

ニューヨークで活躍中のジャーナリストであるマイケル(ラキース・スタンフィールド)は、ルイジアナ州にいた。近く開催されるクリスティーナ・イームス(シャンテ・アダムス)の展覧会に向けての取材だ。訪れた先には、アイザック(ロブ・モーガン)がいた。アイザックは、マイケルに80年代の思い出を話す。そして、メイ(イッサ・レイ)は、貸金庫から母が遺した写真と手紙を発見する。メイの母は、写真家クリスティーナ・イームスだったのだ。ニューヨークに戻ったマイケルは、娘メイからも話を聞こうと接触する。2人は、過去を共に振り返りながら、惹かれ合うのを感じていた...

そういう訳で、80年代のルイジアナと今のニューヨークを行ったりきたりするラブロマンスです。80年代のラブロマンスと今のラブロマンスが見れるという1度で2度美味しいタイプ。これが、またどちらも美味しいタイプ!80年代の方では、シャンテ・アダムスとイ’ラン・ノエルがこれまたピッタリな雰囲気で最高なのです。シャンテ・アダムスの表情が、昔の少女漫画のヒロイン的で、グッと抑えているんだけど芯の強そうな感じがたまらなく良かった。好きなタイプのヒロインです。そして現代パートのラキース・スタンフィールド。正直、私は少女漫画的なヒーローだと思ったことはなかった。『ショートターム』とか『Selma / グローリー/明日への行進 (2014)』みたいな母性本能を擽る役か、全く逆のTVシリーズAtlanta / アトランタ (2016-Present)』みたいな掴み所のない飄々とした役が得意だと思っていたので。ところが、優しくてしっかりしている、ちゃんと少女漫画の正統派ヒーローだった!そして現代パートは共演者も良い。『ゲット・アウト』でも親友思いで面白かったリル・レル・ハウリーが、今回はマイケルの兄弟で登場。今回も兄弟思いで面白い。彼が出てくる度面白いです。所謂「scene stealer」。こういう役が得意なんだと、今回改めて感じた。他にも、『Waves / ウェイブス (2019)』のケルヴィン・ハリソン・Jr.、『Just Mercy / 黒い司法 0%からの奇跡 (2019)』のロブ・モーガンなど、今の旬俳優が出演している。というか、ケルヴィン・ハリソン・Jr.とロブ・モーガンの共演回数エグイ。

そして音楽も最高に心地いい。全体的にはジャズが流れる。そして女性ボーカルの曲が多い。80年代部分は、パティ・ラベルチャカ・カーンホイットニー・ヒューストン。現代部分はソランジュやH.E.R.にジャミーラ・ウッズ。全体的に流れるジャズが非常に合っていて心地いい。そしてこの作品には合っている。

中盤の80年代のシーンで、アイザックがクリスティーナに「Why...」と言ったあと、思い直して「Why don't you come to dinner」と言い直す。そこで、観客はクリスティーナの友人になってしまった感じで「What!」と感情を露わにする。そんな感じで、この作品は見ているだけで、我々を80年代部分のクリスティーナの友人にさせてしまう。だからこそ、現代部分の最後は、クリスティーナの友人としてつい喜んで、微笑んでしまう。

(4.25点:1741本目)
www.blackmovie-jp.com

Bad Boys for Life / バッドボーイズ フォー・ライフ (2020) 1739本目

25年ぶりに奴ら”バッドボーイズ”がやってきた!どうする?『バッドボーイズ フォー・ライフ』

25年。それは産まれた赤ちゃんが既に成人してしまう位長い。成人どころか、生まれてから25年間の間に結婚すらしてしまう人がいる。実際に私が25歳までには結婚・出産している。そんな25年という長い年月を経て戻ってきたのが、『Bad Boys / バッド・ボーイズ (1995)』のマイク(ウィル・スミス)とマーカス(マーティン・ローレンス)だ。幾ら人気があったとは言え、25年ぶりのカムバックは、流石に少々無謀な気がした。だけど、そんなものは杞憂に過ぎなかった。

マイク(ウィル・スミス)が運転する車にいつものようにマーカス(マーティン・ローレンス)が助手席にいた。マイアミの街を無謀な運転で進んでいくマイクに、マーカスは命が足りないとぼやいていた。マイクが急いだ理由は、マーカスに孫が出来るからだった。一方、女子刑務所にて作業中に女性が看守を襲い、そして護送中に逃亡を計った者がいた。マーカスのお祝いで署のみんなで飲んでいる所、マイクが襲われ...

いきなりアドレナリン大噴出。冒頭の車のシーン、2人の掛け合いシーン... 25年前と変わらない。「ああ、バッドボーイズは復活したのだ」といきなり感じて、嬉しくて、感動すらする。そして相も変わらず、マイクは独身でプレイボーイで無謀、マーカスは家庭もちで諦めが早い平和主義者という、デコボコぶり。しかも25年過ぎたことで、更に拗らせている。マーカスは、早くも引退の事を考えており、家族の為にも安泰に平和に暮らしたい。マイクは、プレイボーイだったことで、今回は大変なことになってしまった。25年という年月が、今回は更にドラマとなっているのが上手い。

ところで、『バッドボーイズ』ってウィル・スミスとマーティン・ローレンスという2人の黒人俳優が組んだことが、当時画期的なことだった。黒人俳優だけでは観客は呼べないと、ハリウッドでは長年黒人x白人コンビがお決まりだったのだ。あのエディ・マーフィですら、『48 Hrs. / 48時間 (1982)』や『Trading Places / 大逆転 (1983)』のように白人俳優と組んでいる。それでも『バッドボーイズ』は成功した。黒人コンビではあるのだけど、そこまで黒人を感じない内容なのもある。正直、別の白人俳優2人が演じても、割りと成立する内容だ。それでもセリフの節々には、黒人らしさを感じたりもする。今回もキング牧師の名前がセリフに出てきたりする。その微妙なさじ加減が上手くて、『バッドボーイズ』だなーと改めて感じたりする。

バッドボーイズ』は、マイケル・ベイ監督らしさが光る作品。そのマイケル・ベイから変わったアディル・エル・アルビとビラル・ファラーの2人は、25年経っても色褪せない「らしさ」を大事にしたように感じた。車から出てくるあのシーンこそ、私が大好きな『バッドボーイズ』。2人は、決める時には決めるのだ。

www.cinra.net


(4点:1739本目)
www.blackmovie-jp.com

Just Mercy / 黒い司法 0%からの奇跡 (2019) 1738本目

事実は小説よりも... 物語ではない現実を知る『黒い司法 0%からの奇跡』

Cinraさんにて一生懸命にレビューを書かせてもらっているので、そちらを最初に読んで頂けると幸いです。
この記事を読んでいただけると、『黒い司法 0%からの奇跡』のオフィシャルサイトに寄せたコメントの意味も分かって貰えると思います。
www.cinra.net

そして、正直に書くね。なんでもっと早くに公開しなかったのぉおおおおおおおおおおおおお!!!オスカー狙って12月に公開したんだと思うんだけど、逆に遅くても10月くらいに公開して、一般人にも一人でも多くの人に観て貰っておいた方が絶対に良かった。と、私が嘆くくらい、役者たちの演技が素晴らしい。その話はたっぷりと後で書くとして... これは実話です。1980年代にアラバマ州で起きた冤罪裁判を描いている。詳しい話は、物語になっているので省きますが、冤罪と警察の暴力については、ここ最近のブラックムービーの主要テーマと言っても過言ではない。去年2019年に公開/配信されただけでも、『Brian Banks / 日本未公開 (2019)』と『Free Meek / フリー・ミーク (2019)』と『Queen & Slim / 日本未公開 (2019)』と『When They See Us / ボクらを見る目 (2019)』と『Canal Street / 日本未公開 (2019)』、5本もある。その集大成とも言えるのがこの作品だろう。

1987年アラバマ州モンロー郡、仕事帰りのジョニー・Dことウォルター・マックミリアン(ジェイミー・フォックス)は、いきなり保安官たちの車に囲まれ、そして逮捕された。18歳の女性が殺された事件の犯人だと言われる。一方、ジョージア州ジャクソンの刑務所を訪れたのがブライアン・スティーブンソン(マイケル・B・ジョーダン)。彼はハーバード大学の法学部で学び、夏休み中のインターンで囚人ヘンリー・デイヴィスの話を聞いていた。デイヴィスは、死刑を待つ囚人だった。法学部を卒業したスティーブンソンは、更に南下し、アラバマ州にて、イコール・ジャスティス・イニシアチブ(EJI)という団体を設立し、冤罪の囚人たちを助けることにした。そこで出会ったのが、ハーブ(ロブ・モーガン)、アンソニー・レイ(オシェア・ジャクソン・ジュニア)、そしてジョニー・D(ジェイミー・フォックス)だった。

事実を元にした物語もだけど、役者たちの渾身の演技に泣かされる。特にジョニー・Dを演じたジェイミー・フォックスジェイミー・フォックスと言えば、2004年!『Ray / レイ (2004)』に『Collateral / コラテラル (2004)』に『Redemption: The Stan Tookie Williams Story / クリップス (2004)』に出演した。この3つの作品で色々な賞にノミネートされ、『レイ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、主演でも助演でも評価されたイケイケ年。この作品での助演が、本当に素晴らしい。助演らしく目立とうとせず控えめながらも、物語の要となる冤罪の男を圧倒的な存在感で演じている。そして、ロブ・モーガン... 『Mudbound / マッドバウンド 哀しき友情 (2017)』で観た時から只者ではないと思っていたけれど、泣かしてくる。もう、この人のシーンから泣きっぱなし。そして意外とオシェア・ジャクソン・ジュニア!一番年下なので、その屈託ない感じが、ジワジワ効いてくる。そして、そして... 驚くほどに本人にそっくり過ぎるティム・ブレイク・ネルソンが凄い。うさん臭さ、臆病さ、変わった人という全てが表現されている。そして、ブリー・ラーソンが監督にとってのミューズなんだろうなーと凄く感じた。この映画のラーソンはやたらと美しい。一生懸命なので、美しさを堪能する時間なんてない筈なのに、脚が長く美しく見えたり、ふとした瞬間の横顔が美しかったりする。『Short Term 12 / ショート・ターム (2013)』以来、デスティン・ダニエル・クレットン監督のミューズとなったブリー・ラーソンの美しさを当然の如く熟知しているのが良く分かった。主役となるマイケル・B・ジョーダンは、『Fruitvale Station / フルートベール駅で (2013)』では警察の過度の暴力で亡くなったオスカー・グラントを演じ、『Black Panther / ブラックパンサー (2018)』ではアフリカから無理矢理連れてこられた奴隷の祖先の苦悩を感じていたエリック・キルモンガーを演じた。そんなマイケル・B・ジョーダンの集大成が、本作のブライアン・スティーブソンという役だ。スーパーパワーじゃなくて、法の力で解決しようとするキング牧師のような真のヒーローが実際にいることを教えてくれた。

(4.75点:1738本目)
www.blackmovie-jp.com

The Apollo / 日本未公開 (2019) 1737本目

アポロ劇場の歴史の長さとその重さを感じる『The Apollo

ニューヨーク、ハーレムの観光名所であろうアポロ劇場。オフィシャルサイトによると、アポロ劇場としてオープンしたのが1934年だそうなので、今年で86年目になる。86年もハーレムの歴史を見続けた...というよりも、ハーレムの歴史を築いてきたアポロ劇場。かつては、デューク・エリントンをはじめとするジャズ・ミュージシャンたちの活躍の場であり、キング牧師お気に入りのゴスペルシンガーであるマヘリア・ジャクソンもそこで歌い、シャーリー・テンプルと踊ったタップの第一人者ビル・”ボージャングル”・ロビンソンもステージで足を鳴らしたそのアポロ劇場は、日本の芸能人にとっても憧れの地であり、平井堅和田アキ子といった人々がステージに立ったことがニュースになるのである。そんなアポロ劇場の歴史を、公演が行われようとしていたタナハシ・コーツ著書『世界と僕のあいだに』朗読会の準備で慌ただしい現在ともに振り返る。監督は、『Music by Prudence / 日本未公開 (2010)』にてアカデミー短編ドキュメンタリー賞を受賞したロジャー・ロス・ウィリアムス。

125番街にそびえ立つアポロ劇場。丁度その時、エラ・フィッツジェラルドの100回目の誕生日を祝う公演が行われていた。外にいたのは、ニューオリンズから来た観光客。その観光客相手にツアーガイドを務めるのが、ビリー・ミッチェル。今では偉大なジャズシンガーとして良く知られているエラ・フィッツジェラルドも、アポロ劇場のオーディションを受ける時代があったことを映像が示している。その長い86年の歴史を追う。

ただ歴史を追うのではなく、今アポロ劇場がやろうとしているタナハシ・コーツの『世界と僕のあいだに』の朗読会の準備の様子と共に語られているのが、凄く面白いと思った。タナハシ・コーツと言えば、今の黒人社会を明確に、そして克明に伝える人である。そんな彼の本と携わる人々の思いが、古い歴史あるアポロ劇場の偉大なる歴史とリンクしていくのが最高だ。「我々黒人は、PTSDに生まれるようなもんだ」という朗読会の準備をしていた人の言葉が心に刺さった。昔からある警察からの執拗な暴力事件の数々に対しての言葉だった。ハーレムで1934年と1965年に起きた大きな暴動を見つめてきたアポロ劇場は、その言葉の重さを良く知っている。だからこそ、アポロ劇場はそんな人たちを癒す憩いの場となった。そしてそんなアポロ劇場の名物と言えば、アマチュア・ナイトだ。素人参加型のショーで、テレビ放送までしており、日本の『のど自慢』や『スター誕生』などが影響されているように思える。何しろ、エラ・フィッツジェラルドがアポロ劇場のアマチュア・ナイトの勝者の一人ということが、このアマチュア・ナイトの凄さを物語っている。今でも、日本から挑戦する人々が後を絶たない。勝てば本場で認められたという証になるからだ。そんなアマチュア・ナイトには有名な客がいて、その彼女に言わせると「アマチュア・ナイトの客はブーイングする為に来ている」ということだ。そんなブーイングをされた一人が、ローリン・ヒル。彼女のその後のキャリアを知る人には信じられないことだ。そのアマチュア・ナイトを生み出したのが、俳優・監督のRalph Cooper (ラルフ・クーパー)である。そのラルフ・クーパーが制作した『Dark Manhattan / 日本未公開 (1937)』は、凄くカッコいいギャング映画です。このドキュメンタリーでも、ラルフ・クーパーは「いつもカッコ良かった」と言われていて、凄く納得した。

長い歴史を誇るアポロ劇場。そこには当然浮き沈みもあった。長い歴史があるゆえのアポロ劇場という建物が物語っている重厚感と趣とカッコ良さ。それを犇々と感じるドキュメンタリーだ。

(4.25点:1737本目)
www.blackmovie-jp.com

Men in Black: International / メン・イン・ブラック:インターナショナル (2019) 1736本目

MIBが再びやってきた!でも彼らは貴方に思い出させない『メン・イン・ブラック:インターナショナル』

Here come the Men in Black, They won't let you remember...
メン・イン・ブラック』と聞くと、ウィル・スミスのラップもだけど、Cokoのこの☝のボーカル部分が脳内再生されちゃいます。何ていうか、『メン・イン・ブラック』っていうと、可愛さ、軽快さ、お茶目さ、賑やかさ、主演2人の雰囲気、コンパクトにまとまっている...っていうイメージ。今回は、『マイティ・ソー バトルロイヤル』のテッサ・トンプソンクリス・ヘムズワースがコンビを組んで、リブートというよりスピンオフらしい『メン・イン・ブラック』シリーズの最新作『メン・イン・ブラック:インターナショナル』を!監督は、『Friday / friday (1995)』や『Straight Outta Compton / ストレイト・アウタ・コンプトン (2015)』のF・ゲイリー・グレイ。何やら撮影中、色々あったらしい。

2016年、パリ。エッフェル塔カップルがプロポーズしている最中、エイリアンたちを取り締まる「MIB」のエージェントH(クリス・ヘムズワース)とエージェント ハイT(リーアム・ニーソン)が登場。2人は「ザ・ハイヴ」の侵入を防ごうとしていた。そして遡ること20年前のアメリカのブルックリンでは、モリーテッサ・トンプソン)が自宅で両親がMIBのエージェントによって記憶を消され、そしてエイリアンと思われる生物と対面していた。そして20年後、モリーはMIBの本部に侵入することに成功し、何とかエージェントO(エマ・トンプソン)に取り入ろうとするが...

前作のシリーズのように「ブロックバスター!」とか「大成功!!」という感じに、今回はならなかったようだ。主演も変わった状態のスピンオフでは、前作以上の成功を望むのは至難の業。何せ、古くからの思い入れのあるファンがいるのだから。それでも愛される『スパイダーマン』みたいな作品も存在しているが、ごく稀。シリーズらしい良さを保ちつつ、新しいプラスアルファな何かがないと、中々難しい。そんな訳で今回は『マイティ・ソー バトルロイヤル』にて、既に良い雰囲気が出来上がっているクリス・ヘムズワーステッサ・トンプソンを新しいコンビに迎え、そして女性を加えることで新しいプラスアルファを生み出した。そして、ポーニィみたいな可愛い新キャラも加わった。でも、上手くいかなかった。クリス・ヘムズワーステッサ・トンプソンも凄く頑張っていて、2人の雰囲気の良さとコンビネーションは正直ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズ以上だったと思う。前シリーズよりもお金が殆ど掛かっていないのに、そんな風には思えない豪華さもある。そして普通に面白い。でも「これだ!」っていうパンチライン的な観客に覚えてもらえるだけのインパクトが無かったかな?と思う。『メン・イン・ブラック』って聞くと、ウィル・スミスの曲をつい思い出す的なインパクト、そこだけが無かった。私的には、モリーのパパが滅茶苦茶プリンスの大ファンっていうのはインパクトあって好きでした。記憶消すやつ(ニューラライザー)を使われても、それは覚えている自信あり!

(3.25点:1736本目)
www.blackmovie-jp.com

よろしくお願いいたします

お知らせ

Cinra.netさんにて、㊗『バッドボーイズ フォー・ライフ』公開、「映画界に進出したラッパー百科」という記事を書きました。多くのラッパー兼俳優が活躍する中、『バッドボーイズ』のウィル・スミスを軸に、色んなタイプのラッパー兼俳優を集めてまとめてみました。もっともっと書きたいラッパー兼俳優は沢山いるのですが、あれだけでも結構な量になってしまったので、泣く泣く書いてない人たちが多いです。漏れたラッパー兼俳優の人々、申し訳ない!物凄いボリュームになってしまいましたが、Spotify付きですので、彼らの曲を聴きながら読んで頂けると嬉しいです。

www.cinra.net


マイケル・B・ジョーダンジェイミー・フォックス出演『Just Mercy / 黒い司法 0%からの奇跡 (2019)』のオフィシャルサイトにコメントを寄せております。著名人の中に、私だけ誰?って感じで、物凄く恐縮ですがよろしくお願いいたします。Twitterではなぜか伏せてしまった例の映画タイトル、書いてます。主演者のみんなの演技が最高ですし、物語はグッとくる作品なので、是非見てください!!よろしくどうぞ。

wwws.warnerbros.co.jp


FRIDAYデジタルにて、「オバマ前大統領は映画プロデューサー アカデミー賞にノミネート!」というコラムを書いております。オバマ前大統領、映画界でもビックリな活躍をしております。そして追記で、この記事を書いた後に発表されたサンダンス映画祭では、オバマ前大統領の制作会社ハイヤー・グラウンド・プロダクションズの第2弾目となる作品『Crip Camp』も長編ドキュメンタリー部門の審査員賞を獲得!と、やっぱりビックリな活躍をしております。これからどんどん来るでしょう!オスカーの発表が楽しみですね。

friday.kodansha.co.jp


いつも連絡が出来ないのですが、Cinemoreでも定期的に映画について書いております。最新は『The Equalizer / イコライザー (2014)』!デンゼル・ワシントンのアクションとか、読んでいた本とか、色々と書いております。そして一個前は、『Cool Runnings / クール・ランニング (1993)』を書いてます。夏季だけどオリンピックイヤーですし、寒いのも笑って吹き飛ばせ!という感じで。懐かしいですね。

cinemore.jp

cinemore.jp


以上、よろしくお願いいたします。

Whitney / ホイットニー ~オールウェイズ・ラヴ・ユー~ (2018) 1735本目

ただ歌うことが好きだった人が変わるまで『ホイットニー ~オールウェイズ・ラヴ・ユー~』

ホイットニー・ヒューストン。2012年に他界してから、もうすぐで8年が経とうとしている。毎年、グラミー賞前にはホイットニーを思い出すようになった。熱狂的なファンという訳ではないが、ファーストアルバムは良く聴いた。当時というより、その後になってから良く聴いた。スーパーボウルでのアメリカ国歌はよーーく覚えているし、何しろ『Waiting to Exhale / ため息つかせて (1995)』が好きだった。だからやっぱりあの日は衝撃を受けた。後年は色々なバッシングも多かったけれど、その日を境にそれらを見るのが辛くなった。やっぱり彼女の歌は好きなので、そういった遺してくれたものを大切にしていきたいと思う。今回は、ホイットニー・ヒューストンドキュメンタリー映画。『The Last King of Scotland / ラストキング・オブ・スコットランド (2006)』のケヴィン・マクドナルドが監督。

ホイットニー・ヒューストンが初めて人前で歌を披露した映像が流れ、そして「歌を歌うことが大好きなの」とあどけなさが残るはにかんだ笑顔でホイットニーは語っている。歌手であり母であるシシリーは、ホイットニーという名前は白人が主演のシットコムの登場人物が由来だとカメラの前で話してくれている。歌手として成功を収めたホイットニー・ヒューストンの人生が語られていく。

何となくデジャヴである。『Whitney: Can I Be Me / 日本未公開 (2017)』というホイットニー・ヒューストンドキュメンタリー映画を先に見ていたせいだろう。歌手としてデビュー、その後成功し、ボビー・ブラウンに出会い結婚、出産、映画での成功、ボビーvsロビン、麻薬関係、バッシングのこと...と、内容も同じ人物を追っているので当然の如く似ている。ただ、『Whitney: Can I Be Me』の方は遺族が公開差し止めを求めたという点が大きく異なる。こちらの作品には、親族であるパトリシアが制作者として参加しているので免れたのであろう。そして『Whitney: Can I Be Me』の方が素のホイットニーが垣間見られる。想像以上に豪快で愉快なホイットニーが見れて、私はより好きになった。何というか、『Whitney: Can I Be Me』の方がホイットニーを身近に感じられたし、ホイットニーにとって大事な音楽関係の話も面白かった。こちらは、親族が参加した分、上辺な部分も多いかと感じてしまった。こちらを先に見ていたら、また違った感じに思えただろう。

(3.75点:1735本目)
www.blackmovie-jp.com