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コンクリート・カウボーイというか、大都会にカウボーイがいることは、以前にロサンゼルスのコンプトンに存在するという記事を読んだし、『Black Jesus / 日本未放送 (2014-Present)』というTVシリーズにちょこっと出てくるので知っていた。が、フィラデルフィアに歴史あるクラブが存在するのは、今回初めて知った。それにしてもイドリス・エルバx馬とは!! 白馬の王子とは違うのだけど、野性味があって意外にも合う。
デトロイトで母と生活していたコール(ケイレブ・マクラフリン)。学校で喧嘩して母が呼び出される。母はコールをノース・フィラデルフィアで生活している父ハープ(イドリス・エルバ)の所にコールを置いていく。家には馬がいて、カルチャーショックを受ける。そして父は馬に夢中で、コールを気にすることはなかった。幼馴染のスマッシュ(ジャレル・ジェローム)に再会するが、スマッシュのトラブルにコールも巻き込まれていく...
なんというか、『Boyz N The Hood / ボーイズ’ン・ザ・フッド (1991)』ミーツ馬!的な作品。母が車で父の元に息子を置いていき、新しい環境で切磋琢磨し、父と息子が疎遠になっていた時のギャップを埋めていく感じがそのまんまである。それにカウボーイという珍しい要素を足したのだが、意外と目新しい感じを受けないのは、多分そのせいだろう。展開が分かってしまうのだ。だが、ジャレル・ジェロームやケイレブ・マクラフリンにイドリス・エルバの演技が観れるのは嬉しいし、イドリス・エルバと馬の相性が良いとは思っていなかったので、今度はアクション西部劇でじっくり・たっぷりと堪能できることを願う。
(3.75点/5点満点中)
Concrete Cowboy / コンクリート・カウボーイ:本当の僕は (2021)