2019年ゴールデン・グローブ賞ノミネート
2019年ゴールデン・グローブ賞ノミネートのまとめ
2019年1月6日発表のゴールデン・グローブ賞のノミネートが発表。今年は映画ドラマ部門作品賞でブラックムービーが3作も入るという快挙を成し遂げたのと、140字じゃ収まり切らないので、ブログでまとめます。
まずその映画ドラマ部門作品賞にノミネートしたのが、『Black Panther / ブラックパンサー (2018)』、『BlacKkKlansman / ブラック・クランズマン (2018)』、『If Beale Street Could Talk / ビール・ストリートの恋人たち (2018)』(発表順)の3作品。他はブラッドリー・クーパーの『アリー/ スター誕生』とクイーン自伝映画『ボヘミアン・ラプソディ』。『ブラックパンサー』に関しては、マーベル映画での作品賞ノミネートは確か異例で快挙。『ブラック・クランズマン』は、スパイク・リー監督にとって『Do the Right Thing / ドゥ・ザ・ライト・シング (1989)』以来ぶりのゴールデン・グローブ賞ノミネート!『ビール・ストリートの恋人たち』はまだ全米公開前なので、私も未見の為深い事は書けませんが、バリー・ジェンキンス監督は『Moonlight / ムーンライト (2016)』以来、ハリウッドで確実に信頼を得た監督となった証拠である。
そして映画ドラマ部門主演男優賞には、『ブラック・クランズマン』のジョン・デイヴィッド・ワシントンがノミネート。あの偉大なる俳優であり、ジョン・デイヴィッドの父であるデンゼル・ワシントンですら、初主演作品でノミネートは果たしていない。ちなみにデンゼルの初主演映画アメリカ作品は『The Mighty Quinn / 刑事クイン/妖術師の島 (1989)』。初主演映画はイギリス映画『For Queen & Country / 女王と祖国のために (1988)』。ちなみに初主演作品はTV映画の『License to Kill / ライセンス・トゥ・キル 殺しのライセンス (1984)』。と、デンゼル父はジョン・デイヴィッドほど恵まれていなかった。デンゼルが初のゴールデン・グローブ賞ノミネートとなったのは、『Cry Freedom / 遠い夜明け (1987)』の助演男優賞。その時はノミネートだけで、2年後に『Glory / グローリー (1989)』にて助演男優賞受賞。主演に至っては、『Malcolm X / マルコムX (1992)』にて初ノミネート。主演男優受賞は7年後の『The Hurricane / ザ・ハリケーン (1999)』にて。その後5回ノミネートしているが、受賞はたった1度きり。偉大なる父を超えられるのか?非常に楽しみである。ちなみにジョン・デイヴィッドは母似だと私は思う。(どうでもいい事だが)
『ブラック・クランズマン』は、スパイク・リーが監督賞ノミネート、共演のアダム・ドライバーが助演男優賞ノミネートと、4部門でのノミネート!日本では3月から公開!首を長ーーーーーーーくして待っていて欲しい。
『ブラックパンサー』は作品賞、そして最優秀オリジナルスコア、最優秀オリジナルソングの3部門でノミネート。という事で、作品と曲の良さが認められている。が、私は不満だ。ライアン・クーグラー監督は監督賞と脚本賞(ジョー・ロバート・コールと共作)に選ばれても良かった。あと助演男優賞でマイケル・B・ジョーダン、助演女優賞でダナイ・グリラが入っても良かった。いやノミネートされるべきであった。ゴールデン・グローブ賞には衣装とかセット部門がないので、オスカーではもうちょっと多くの部門でノミネートされる筈である!
『ビール・ストリートの恋人たち』は、『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督最新作。作家ジェームス・ボールドウィン原作の作品。作品賞の他に、ベテラン女優レジーナ・キングが助演女優賞ノミネート。レジーナ・キングはTV映画部門の主演女優賞に『SEVEN SECONDS』でもノミネートしている。どちらかの受賞は期待出来る!そして監督でもあるバリー・ジェンキンス監督が脚本賞にもノミネート。という事で、『ブラックパンサー』と並び3部門でノミネート。日本公開は2月22日から。
他には、『グリーン・ブック』のマハーシャラ・アリが映画ドラマ助演男優賞にノミネート。こちらの作品はコメディ・ミュージカル部門の作品賞を含め5部門でノミネート。
これから全米公開予定の『Spider-Man: Into the Spider-Verse』がアニメ部門でノミネートし、監督の1人であるピーター・ラムゼイの監督作品として 初 2度目のゴールデン・グローブ賞ノミネートとなった。
TV部門では、アマゾン・プライム『Homecoming』にて、ステファン・ジェームスがドラマ部門男優賞にノミネート。ジェームスは『ビール・ストリートの恋人たち』の主演男優でもある。
人気TVシリーズ『Atlanta / アトランタ (2016-Present)』は、作品賞のノミネートは逃したが、ドナルド・グローヴァーがコメディ・ミュージカル主演男優賞にノミネートしている。グローヴァーは2年前の2017年に同賞を受賞。その時は作品賞にも輝いており、話題になった。
そしてこの部門の常連になりつつある『ウエストワールド』のタンディ・ニュートンはTVシリーズ助演女優賞にノミネート。ニュートンは去年エミー賞の方で同じTVドラマシリーズ助演女優賞を受賞している。
と、長くなりましたが、まとめてみました。悔しいのは『ブラックパンサー』の監督と脚本と助演ですかね!