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ブラックムービー、ブラックスプロイテーションなどについて

Emperor / 日本未公開 (2020) 1766本目

歴史から学ぶこととは『Emperor』

最近、特に思う。歴史を知っているようで知らない。そして、歴史を知ることの大切さを。歴史を知ることの大切さは、過去の失敗or成功を今に活かせること。例えば、今世間を苦しめている新型コロナウイルスだって、過去のスペイン風邪から学ぶことも多い。だけど、意外と人はそれをしない。そして、学校で習う歴史って、ごくごく...ごくごくごく一部。基本中の基本しか教えてくれていないけれど、基本なので勉強して損はないというか、知っておくべきことなのだ。私も年号だけ覚える歴史は苦手だけれど、歴史と地理の授業は大好きだった。アメリカの歴史は特に好きだった。新しい国ゆえ、範囲が狭いし分かりやすい。ということで、そんな私にぴったりな歴史の偉人映画です。

エンペラー(皇帝)と呼ばれた男シールズ・グリーン(ダヨ・オケニ)は、サウスカロライナで奴隷として生まれた。成長したシールズは、機知に富み優秀だったので、奴隷の間から一目置かれていた。だが、彼がいたプランテーションのマスターはギャンブルにはまり、新しい買い手にプランテーションが買われてしまっていた。新しいマスターは酷い男で、作物の種すら与えようとしなかった。シールズは代表して、種のことを伝えるが、逆に折檻に遭う。嫌気を差したシールズは逃亡を試みる。逃亡している間に、奴隷廃止論者ジョン・ブラウン(ジェームス・クロムウェル)やフレデリック・ダグラス(ハリー・J・レニックス)と出会い...

シールズ・グリーンという実在した逃亡奴隷が、ジョン・ブラウンフレデリック・ダグラスと出会い、ハーパーズ・フェリーの戦いに参加するまでを描いたドラマです。制作者の1人が、『House Party / ハウス・パーティ (1990)』や『Marshall / マーシャル 法廷を変えた男 (2017)』の監督、レジナルド・ハドリンです。制作者としては、『Django Unchained / ジャンゴ 繋がれざる者 (2012)』や、テレビ版の『Black Panther / 日本未放送 (2011-)』で有名です。こういう英雄伝が好きなのでしょうね。基本、プランテーション時代&逃亡時代の白人はとても悪役として描かれているけれど、ジョン・ブラウンやリーヴァイ・コフィンが出てくるのも良いです。ジョン・ブラウンは有名ですが、リーヴァイ・コフィンはそこまで有名じゃないけれど、彼も「地下鉄道」を支えた白人のクエーカー教徒。演じたのはブルース・ダーン。これまた渋い演技をみせてくれています。そして黒人も良い人と悪い人が描かれているのがとてもバランスが良くて良い。こういう奴隷を描いた作品だと黒人は良い人ばかりに描かれることが多いので。そして主役ダヨ・オケニの主役ぽさと言ったら!エンペラーと呼ばれた男に相応しい風格があって良かった。

この映画の白人・黒人像はとてもバランスが取れている。どの人種にも良い人と悪い人はいる。人種が良い訳でも悪い訳でもなく、人を形どるのはその人の行動だからだ。そして、アメリカの歴史の一部がたった1時間40分ほどで手に取るように分かるなんて、見る人にとっては幸運である。

(4点/1766本目)
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