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Bull / テキサス・ロデオ (2019) 1764本目

演者の巧さがドキュメンタリーを思わせる『テキサス・ロデオ』

テキサス州サンアントニオを舞台にしたインディペンデントのロデオ映画である。
と、言われましても??? ですよね。黒人ロデオ文化はあんまり語られていないけれど、割りと歴史も古く深い。我が南部の州でも、何かイベントがあると、その脇で黒人ロデオショーが開催され、Hip Hop系ラジオ局でその広告が流れる。シリーズの『ウォッチメン』にも出てきたバス・リーブスも、ロデオというかカーボーイで後に保安官になるのです。一番有名なのがビル・ピケットでしょうか? 彼が出演する『The Bull-Dogger / 日本未公開 (1921)』という映画も存在している。そんな訳で今回の映画は、『Mudbound / マッドバウンド 哀しき友情 (2017)』や『Just Mercy / 黒い司法 0%からの奇跡 (2019)』などで名演技を見せてくれたロブ・モーガンが傷だらけのロデオマンを演じているロデオ映画です。カンヌ映画祭のある視点にて上映。

テキサス州サンアントニオ。鶏や犬の鳴き声が聞こえ、クリス(アンバー・ハヴァード)が起きた。外に出ると彼女が飼っている犬が死んだ鶏を咥えており、クリスは怒った。学校に行く途中で、エイブ(ロブ・モーガン)に「お前のところの犬のせいで、うちの鶏が死んだ」と怒鳴られる。エイブの家を掃除することで許してもらえることになったが、そのエイブがいない間に知り合いを呼んでパーティをして更に怒られる。エイブがロデオをやっていることを知り、次第にロデオに興味を示すクリスだったが...

そうですね。よくあるパターンです。黒人が白人に協力して正すタイプ。「マジカル・ニグロ」とか言われるタイプの映画です。とはいえ、今回はエイブも問題を抱えていて、クリスという女の子と関わっていくことで... 変わると思うでしょ? 正直、クリスと関わってもエイブには何の得はないし変わらない。クリスも凄く良くなる訳でもない。でも、少しずつ変わっていくので、あまり「マジカル・ニグロ」的な嫌悪感を感じないかもしれない。そして、最近よくインディペンデント映画で見かけるドキュメンタリー調な演出が余計にそれをぼやかしてくれる。出演者たちの演技が余計にドキュメンタリーに感じような上手さがある。クリスのママみたいな人はたまに見かけるので、余計にドキュメンタリーぽく感じる。サンアントニオには都会的なイメージがあったので、今回のような牧歌的な映像にはとても驚きがあって面白かった。ロブ・モーガンの最近の活躍がなぜなのかが、良く分かる作品でもあった。

(3.75点:1764本目)
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