ザ・マイケル・ジェイ・ホワイト劇場『Welcome to Sudden Death』
ジャン=クロード・ヴァン・ダムの『サドン・デス』続編が、25年ぶりになぜかマイケル・ジェイ・ホワイト主演で製作! いや、本当に「なぜか」な訳です。脚本は、オリジナルの脚本を書いたジーン・クインターノも参加している。マイケル・ジェイ・ホワイトは、オリジナルとは関係ないけれど、なぜか『ネバー・バックダウン』の続編でも主演なんだよね。オリジナルとは無関係でもなぜか続編で主演を任せられる男、それがマイケル・ジェイ・ホワイト。
中東の戦場の建物で、女性が拷問を受けており、止めろと言ったジェシー(マイケル・ジェイ・ホワイト)が代わりに拷問を受けていたが、鎖を外し難なく相手をやっつけた。時が過ぎ、そんな夢で目覚めたジェシーだが、今はアリゾナ州フェニックスにて、地元NBAチームのファルコンズ本拠地のアリーナでセキュリティを担当してた。息子がファルコンズのファンで、試合に招待できジェシーも喜んでいた。が、しかし、そんな日にアリーナが何者かたちに占拠されてしまい...
という感じで、ヴァン・ダムのオリジナルではホッケーのNHLのアリーナが舞台でしたが、今回はバスケットのNBAチーム。でも今回は架空のNBAチームなので、何だかチープさが露見する。Wifiや3Dプリンターなど、今らしさもあるが、同じように会場が抑圧される『Tenet/テネット』のシーンの方が緊迫感や豪華さがあった。他に負けないものがあるとすれば、マイケル・ジェイ・ホワイトの格闘シーンで、特にマリセ・クランプとの1対1は見ごたえがあった。だけど昔に比べると彼独特のスピード感がなかった気がした。
ザ・マイケル・ジェイ・ホワイト劇場。彼の戦う姿はいつだって素敵だ。だけど、この映画はそれだけで、それしかない。それが良いのだ! それが最高なのだ! という人には薦める。
(3点/1771本目)
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