American Utopia / 日本未公開 (2020) 1776本目
デヴィッド・バーンが描くユートピア『American Utopia』
スパイク・リーが監督だから観ました。スパイク・リーが監督するくらいだから、何かあるのだろうと。デヴィッド・バーンやトーキング・ヘッズについては詳しくないが、こんなに楽しいコンサート/ミュージカルのがあるのか! と、驚いたほど面白かった。デヴィッド・バーンの曲に合わせて展開される世界。ブロードウェイで上演され、好評を得て、コンサート映画としてスパイク・リーが監督。トロント国際映画祭でプレミア上映され、アメリカではHBOにて放送&HBO Maxにて配信。
観客のざわつきが聞こえる中、拍手が聞こえ、そして舞台が開幕した。音楽が始まる。脳みそをもったデヴィッド・バーンが登場する...
この舞台で好きなのは、デヴィッド・バーンと一緒に舞台に立っている人たちの楽しさがにじみ出ているところ。あんな風に演奏や演技で交われたら、そりゃ楽しいだろうなーという楽しさが溢れて出ている。舞台上での動き一つ一つとか演奏とか緻密なようで、自由にも見える。スパイク・リーは今回カメラの設置を、舞台と対面する場所だけじゃなく、上や後ろにも置いている。舞台を見に行った人でも、また違う側面が見れるのが面白い。楽しさだけでなく、デヴィッド・バーンが描く「アメリカのユートピア」には、ブラック・ライヴズ・マターも含まれており、訴えかけていく。デヴィッド・バーンの描くユートピアは、有益なメッセージが溢れ、そして楽しくて自由だ。そして、そのメンバーの1人になりたいと思わせてくれる。
(5点満点:10/2/20:1776本目)
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