地獄のような優しさの元カレとの週末『The Weekend』 誰でも失恋くらいはしたことがあると思う。ごく稀に初恋を成就させて結婚する人もいるかもだけど、あの玉木宏だって、振られたことがあると語っていたので、まあ世の中の人97%は失恋を経験している筈。…
ロドマンは狂っている。追憶的ロドマン狂騒記『"30 for 30" Rodman: For Better or Worse』 デニス・ロドマン。きっと誰の脳裏にもあの派手な衣装(特にウェディングドレス)をまとった破天荒な男というイメージが残っていると思う。私が彼の名前を聞くと毎…
1972年ワッツは熱かった『Amazing Grace』 1972年、ロサンゼルスのワッツは熱かった。気候的な暑さではなく、この年にワッツの歴史を模り、そして語り草となるイベントが2つも起きたのだ。まずは、この映画となったアレサ・フランクリンによるゴスペルライブ…
他とは違うブラック・ライヴス・マターを描く『Canal Street』 ブラック・ライヴス・マター。この言葉が使われるようになったのは、2012年にフロリダ州で起きたトレイヴォン・マーティン殺害事件だ。丸腰で無罪の17歳の少年トレイヴォン・マーティンが、自警…
時空を超える限界『Don't Let Go』 デヴィッド・オイェロウォとストーム・リードが出演のホラー/スリラー映画。なのだけど、何だか違和感がある。オイェロウォとリードの作品なのに、あの人の名前が見当たらない。そう、『When They See Us / ボクらを見る目…
眼福コンビが長所を封印し、ガッツリ見せるサスペンス『Jacob's Ladder』 ウィル・パッカー制作、マイケル・イーリー主演。と言ったら、『Takers / テイカーズ (2010)』とか『Think Like A Man / 魔法の恋愛書 (2012)』でお馴染みですね。ウィル・パッカーは…
映画で世界発信して戦う監督ワヌリ・カヒウ『ラフィキ:ふたりの夢』 ケニア生まれのワヌリ・カヒウ。アフリカ映画の父ウスマン・センベーヌ監督の魂ががケニアに再び参上?それともスパイク・リーのアフリカ版なのか... 何が書きたいのかというと、ワヌリ・…
スタンダップとは...『デイヴ・シャペルのどこ吹く風』 10年に一度の間隔で、スタンダップコメディ界には新星が現れる。とりわけ、黒人のスタンダップコメディは、それが顕著に現れる。60年代のレッド・フォックス&ディック・グレゴリー&マムス・マーブリ…
サンフランシスコに吹く新しい風『The Last Black Man in San Francisco』 港町サンフランシスコにはいつも風が吹いている。そして、いつも新しい風を映画界にも吹き込んでくる。例えば、『Moonlight / ムーンライト (2016)』がアカデミー賞作品賞に輝いたバ…
マーロン・ウェイアンズの良い子、悪い子、普通の子『セクスタプレッツ』 『Scary Movie / 最終絶叫計画 (2000)』などで知られる芸能一家ウェイアンズ家第一世代の末っ子マーロン・ウェイアンズ主演・制作・脚本のコメディ作品。Netflixにて制作・配信で、『…
俺はバークス通りの奴らと一緒『フリー・ミーク』 ミーク・ミル... と書いてみて、フィラデルフィア、ニッキー・ミナージュ、ドレイクとの確執、法トラブル... が私の頭に瞬時にパッと浮かぶ。本作では、それら全てが詰まっているが、おもに法トラブルを主軸…
誰も辿り着きたくない場所でバスケをする男たち『Q Ball』 サン・クエンティン州立刑務所。『Redemption: The Stan Tookie Williams Story / クリップス (2004)』のLAのギャング、クリップス創設者の一人スタンリー・”トゥッキー”・ウィリアムスや『Black Au…
アイ・アム・ユア・ファーザー『ライオン・キング』 一番好きなディズニーのオリジナル物語は、やっぱり『ライオン・キング』!でも、1994年版『ライオン・キング』は、私のサイトに入っておりません。そして拙書『ブラックムービー ガイド』では、その『ラ…
ま、そうですよね!が続くけどデニス・クエイドが驚きの『The Intruder』 年に2・3度やってくるエロサスペンススリラーの時期。それだけ作られるってことは、需要はあるってことですよね。前は、プロデューサーのウィル・パッカーがこの手の作品を低予算で沢…
青年と大人が負ったそれぞれの傷『ビート -心を解き放て-』 シカゴのサウスサイドを舞台にしたヒップホップ映画。しかも元々ミュージックビデオ監督として有名で、その後は『ATL / 日本未公開 (2006)』でヒップホップ映画の実績、そして『The New Edition St…
戦いに勝って平和が訪れる『Quiet Storm: The Ron Artest Story』 今年2019年のNBAドラフトにて、八村塁が初の日本人選手が10位内でドラフトされた。それを機に、日本でもNBAやバスケットボールの話題が増えて、NBAファンの私にとって、とても嬉しいことであ…
知ってるつもり?!デバージ家族の栄光と影『The Bobby DeBarge Story』 正直に書くと、 デバージについて明るくない。この映画にも出てきた刑務所の男と私は同じで、 デバージと言えばエルかチコだし、「I Like It」と「Rhythm Of The Night」くらいしか思…
面白いに決まっているモハメド・アリ映画『What's My Name: Muhammad Ali』 「モハメド・アリ映画に外れなし」。これは、長年映画を見てきた私の定説だ。特にドキュメンタリーは外れがない。とはいえ、映画を沢山見て来なくても、モハメド・アリという人物を…
小さな黒船リル・ヨッティの大きな可能性『How High 2』 小さな黒船ラッパー、リル・ヨッティ主演の作品。かつてウータン・クランのメソッド・マンとレッドマンというゴールデンコンビが出演したマリファナ映画『How High / ビー・バッド・ボーイズ (2001)』…
人生は自分のものと知らない女性たち『ジョイ: 闇と光の間で』 生まれた時からついてない人生。自分ではそう思っていたけれど、それでもたまに私は恵まれていただけじゃないか?と思ったりも思ったりする。この映画を観た後は、私は平凡で普通な良い人生に恵…
映画が変えた5人の人生『ボクらを見る目』 視覚によるインパクトとは効果絶大だなーと、この映画が配信が開始になって、改めて思った。この映画は実際に80年代にニューヨークで起きた「セントラルパーク・ジョガー事件」を元にドラマ化された作品だ。強姦・…
ワンダーウーマンが語る今『ワンダ・サイクスのどうかしてる!』 一番好きなコメディアンは?と訊かれるとちょっと困る。私のアイドル的存在なデイモン・ウェイアンズを選ぶべきか、それとも神リチャード・プライヤーと答えるべきか... レッド・フォックスも…
描かなくてもハッキリと見える物『シー・ユー・イエスタディ』 前にも書きましたが、「これ観て欲しいんです!」と言われると嬉しい。信用されているみたいで。Twitterのフォロワーさんに「是非見てください!」と言われて見ました!ありがとうございました…
今なぜまた『シャフト』なのか?をじっくり考える この映画が公開前に、私は『Shaft / 黒いジャガー (1971)』から順にTVシリーズ『Shaft / 黒いジャガー (1973-1974)』まで含めて時間を掛けてじっくりと再見した。新しい『シャフト』の前に、それをやったこ…
2000年版『シャフト』の意味をやっと理解した瞬間 哀れな私をお許しください。この映画公開時、私は全くと言って良い程理解していなかったように思います。今回、『Shaft / 黒いジャガー (1971)』から順番を追ってしっかりと再見してようやく私の間違いに気…
ついでにTVシリーズ版『黒いジャガー』をおさらい! 70年代の『黒いジャガー』3部作を追いましたが、黒人映画で3部作というだけでも凄いことなのに、TVシリーズ化までしているのです!これって、本当に…本当に凄い事なんですよ。あり得ない位。しかもアメリ…
ないない尽くしのアフリカ作戦『黒いジャガー/アフリカ作戦』 シャフト・シリーズ3作目の今回は、もちろん3作目の『Shaft in Africa / 黒いジャガー/アフリカ作戦 (1973)』ですね!今回は、ゴードン・パークス監督も原作・脚本のアーネスト・タイディマン…
シャフト旋風衰えなし!『黒いジャガー/シャフト旋風』 という訳で、先日の『Shaft / 黒いジャガー (1971)』から引き続きシャフトで、2作目になるこちらの作品を。こちらも引き続き監督はゴードン・パークスで脚本は原作者でもあるアーネスト・タイディマン…
なぜジョン・シャフトは70年代に誕生し愛されたのか?『黒いジャガー』 6/14からアメリカでは劇場公開、日本では配信開始予定の『Shaft / 日本未公開 (2019)』を前に、今なぜまたシャフトなのか?じっくり考えたいと思った。『Moonlight / ムーンライト (201…
恐るべしベテラン女優アルフレ・ウッダード『ライフ・アズ・ファニータ』 アルフレ・ウッダード主演。最近だと、『Marvel ルーク・ケイジ』のマライア役と書けば分かりやすいかな?ベテラン女優の1人で、マーティン・リット監督の『クロスクリーク』(1983年…