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The Weekend / 日本未公開 (2018) 1719本目

地獄のような優しさの元カレとの週末『The Weekend』

誰でも失恋くらいはしたことがあると思う。ごく稀に初恋を成就させて結婚する人もいるかもだけど、あの玉木宏だって、振られたことがあると語っていたので、まあ世の中の人97%は失恋を経験している筈。私も幾つか経験して大人になりましたが、スッキリと忘れてしまい、今や名前すら憶えていない人もいれば、中には今でも夢に出てくる人までいる(なんかごめん)。まあ相手やタイミングが違えば、結果というか色々と違ってくるものです。この映画の場合、かなーーり尾を引いているタイプの女性が主人公。面白いのが、本人は割りとさっぱり系でイジイジしなさそうなのに、かなーーーり面倒臭い感じで拗らせております。主演は、『サタデー・ナイト・ライブ』のレギュラーだったサシェア・ザマタ。監督は、『Everything, Everything / エブリシング (2017)』のステラ・メギー。恋愛映画監督の新星!

スタンダップコメディアンのザディ(サシェア・ザマタ)は、ステージに立ち観客を笑わせていた。次の朝、ブラッドフォード(トーン・ベル)が迎えに来た。この週末は、ブラッドフォードの誕生日で、ザディの母が経営するB&Bで過ごす予定なのだ。車内で和気あいあいと過ごしていたが、ブラッドフォードはもう一人を迎えに行った。マーゴ(ディワンダ・ワイズ)だった。マーゴは、私が助手席に座るべきだと主張し、ザディは負けて後部座席に移った。そう、ブラッドフォードはザディが3年前に別れた元カレで、今でも何でも話せる親友。そしてマーゴは、ブラッドフォードの新しい彼女。奇妙な3人の週末の旅が始まるが、B&Bには1人で宿泊中のオーブリー(イ’ラン・ノエル)も居て...

ブラッドフォード、いけず...でしょ?別れた彼女を親友として近くに置いておくなんて、凄くズルいよね。2人は付き合う前の大学時代から親友で、その流れで付き合って、別れて...なので、まあ今更、会わないという訳にもいかない部分もあるけれど、ブラッドフォードは保険を掛けているようにしか見えなかった。そして、ザディがこれまた癖の強い女性なので、中々他の人から受け入れて貰えないだろうから、余計にブラッドフォードに固執するのも何となく分かる。ザディの場合、かなり拗らせているのに、割りと前向きで積極的なのが面白かった。マーゴにもズケズケと話すので気持ちが良い。しかし、ブラッドフォードはズタズタですな。まあ自分が招いた悲劇でしょう。映画自体は、会話が重点を置くタイプなので、好き嫌いが分かれる。

有吉弘行が再ブレイクし始めた頃だったと思う。テレビで「結婚する気がなかったら、それはハッキリ伝えて、嫌われて別れた方が彼女のためになる」みたいなことを話していて、それから暫く有吉がイケメンに見えて困ったことがある。この映画を観ていて、何となくそれを思い出した。拗れない別れ方って大事だよねって。紛らわしい優しさは時に地獄。鬼のようなことが、本当の優しさだったりもする。大人の恋愛って分かるまで苦労する。3年気づかなかったけれど、今回の週末でそれを理解したザディは、まだ幸せな方だったとも思う。

(4.5点:1719本目)
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