Cast >> Paul Robeson (David Goliath), Edward Chapman (Dick Parry), Simon Lack (Emlyn Parly) ...
Director >> Pen Tennyson
Writer >> Alfredda Brilliant (story), Louis Golding, Herbert Marshall
Producer >> Michael Balcon
Genre >> Drama
Country >> UK
総合ポイント 5点/5点満点中
内容 >> 5 演技 >> 5 演出 >> 5 音楽 >> 5
Proud Wales!
1938年、南ウェールズの小さな炭鉱の町にアメリカ人のデビット(ポール・ロブスン)はたどり着いた。その町は、ウェールズのお祭りアイステズボッドを前に活気があった。そのアイステズボッドに参加するために、炭鉱で働く男達はコーラスの練習をしていた。そんな所に通りかかったデビットは、下の路地で歌い始めた。その歌声を気に入ったコーラスのリーダーで指揮者のディック・ペリー(エドワード・チャップマン)は、デビットを家に招き入れ、炭鉱の仕事も世話した。一方で、ディックの息子のエムリン(サイモン・ラック)は、町で商店を営む家の娘グウェン(ジャネット・ジョンソン)と結婚間近であった。アイステズボットの日に炭鉱で事故があり、デビットが火の中からディックを救い出したが、その甲斐もなく亡くなってしまい...
政治活動のせいで、芸能活動の妨害を受けるようになり、アメリカに嫌気を感じイギリスに渡ったポール・ロブスンが出演のインディペンス作品。大恐慌を受け、世界第2次世界大戦が目前に迫り、ウェールズの炭鉱は打撃を受けていた。そんな人々に焦点を当てたいとポール・ロブソンが立ち上がった作品だ。炭鉱の町の様子、命を掛けて働く男達の姿、アメリカでは受けられなかったロブスンへの歓迎で感じたイギリス・ウェールズの人々の暖かさ、リベラルな人々の観点、ウェールズのアイステズボッドという伝統文化、ポール・ロブスンの歌の魅力...が余すところなく感じられるヒューマン・ドラマ。
これを観た炭鉱で働く人々は、ポール・ロブスンに感謝したという。ロブスンはロブスンで、アメリカでは演じる事が出来なかった黒人のヒーロー像を描く事が出来た。2つの思いが、大きな誇りとなった作品である。
(7/11/14:DVDにて鑑賞)