Cast >> Jerri Hayes (Emma Mae), Ernest Williams II (Jesse Amos), Charles D. Brooks III (Ezekiel 'Zeke' Johnson), Leopoldo Mandeville (Chay), Malik Carter ('Big Daddy' Johnson) ...
Director >> Jamaa Fanaka
Writer >> Jamaa Fanaka
Producer >> Jamaa Fanaka
総合ポイント >> 4.5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 4 Direct >> 5 Music >> 4
I'm Coming Home
ミシシッピーに住んでいるエマ・メエ(ジュリ・ヘイズ)は、最愛の母を亡くしロサンジェルスからからきていた叔母のデイジーと共にロサンジェルスのコンプトンで暮す事になった。同じ年頃の従姉妹の知人等に最初は田舎者だと馬鹿にされたが、腕っ節の強い所を見せて気に入られるようなった。その中のジェシー(アーネスト・ウィリアムス2世)がエマ・メエに近づいた。しかしとある警官との衝突でエマ・メエの人生が変わっていく...
監督のジャマー・ファナカは、きっとあと5年早くこの映画を撮っていたらもっと有名になっていた事と思う。80年代には牢獄映画「Penitentiary」シリーズで、B級映画界で有名になる。その前の作品になる。UCLAの映画プログラムで勉強している時に作った作品がこれだ。勉強中で若いというのもあるのか、映画で何かを伝えたいという気持ちが痛い程伝わってくる。彼の心の叫びにも似た熱い台詞が沢山あって、とっても良く伝わってくる。主役のエマ・メエの役は実際にファナカ監督のミズーリーに居た従姉妹がモデルとなっているらしい。沢山の人種が存在しているロサンジェルスだって、サウスセントラルというコミュニティの中に入ってしまえば、対白人というよりも、黒人の中にあるヒエラルキーが彼等の中心となる。ここでは田舎者と都会人という層が見える。馬鹿にされてはいけないというエマ・メエのピア・プレッシャー(Peer Pressure)を感じる。都会には必ずある見えない圧力だ。
海外で公開される時に「Black Sister's Revenge」というタイトルに変えられたそうだ。きっとブラックスプロイテーションの人気を受けての事だと思う。確かにあと5年早く作られていたら、ブラックスプロイテーションの新しい形を作ったと絶賛された事と思う。この映画はブラックスプロイテーションの一つとしての面白さもあると思うが、それ以上の物を伝えようとしている。いや絶対に伝わる筈だ。
(2/2/09:DVDにて鑑賞)