Cast >> Marlo Monte (Charles Murray), Reatha Grey (Carmen), Stan Kamber (Jim), Tiffany Peters (Christina Freeman), Ben Bigelow (Harry Freeman) ...
Director >> Jamaa Fanaka
Writer >> Jamaa Fanaka
Producer >> Jamaa Fanaka
Genre >> Action
Country >> USA
総合ポイント >> 4/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 3 Direct >> 4 Music >> 5
Corruption, Prejudice and Vegeance... Gre-e-e-a-t! if you like Jamaa Fanaka
チャールズ(マーロ・モンテ)とN.D.は町で麻薬取引やピンプ等をしていた安っぽいチンピラだったが、ある日張り込みをしていた刑事に運悪くチャールズだけ捕まった。捕まえた刑事ハリーは人種差別者で警察に連れていく間に車の中でチャールズの大事な部分を剃り落した。チャールズは3年間の刑務所暮らしとなり、出所後は全てが変わっていた。そんな時、大事な部分に不思議な力が宿んでいる事を知り、チャールズの復讐が始まる。
この手の復讐劇が得意なジャマー・ファナカの長編デビュー作。その次の作品「Emma Mae」が学生時代に作られた作品なので、こちらもUCLA在籍中に作られた作品になる。ジャマー・ファナカはLAの都会に存在する腐敗とか偏見を底辺に住む人々の生活を通して描くのが上手い。そして80年代のカルト映画となった「Penitentiary」のように、刑務所という場所を奇妙に描くのも上手い。今回は写真のモンタージュを用いて、刑務所の殺気を描き出している。そしてオープニングで映るアフリカの彫刻となんとも言えない耳にまとわりつくアフリカ調の音楽がこの映画の奇妙さを語っている。
映画は何てこと無い在り来たりの復讐劇かもしれない。しかし節々にジャマー・ファナカの強烈な叫び声が聞こえてくる。それは底辺に暮らす人々の声でもある。
(7/15/10:DVDにて鑑賞)