週末に「Welcome Home, Roscoe Jenkins / ミート・ザ・ジェンキンズ (2008)」を見てきたのですが、昨日は忙しくて何も出来なかったので後日。
ブラックムービーの偉人さん5人目の今回はリチャード・プライヤーさんです。(←鼻にかけて早口で読んでみてください。徹子の部屋風になります*1)
お友達のSoleさんがこのコーナーを楽しみにしてくださっていて(ありがとうございます)、今後は誰がいいですか?と相談してみたところ、アドバイスしてくれた偉人さんたちから、今日はその中から1人をチョイス。それがリチャプラさんでした。
リチャード・プライヤーと言えば、映画喜劇俳優というよりも、舞台スタンダップコメディアンとして最高峰に居ます。コメディ専門チャンネルのコメディ・セントラルが選んだ「100 Greatest Stand-Ups of All Time」では、ウッディ・アレンやレニー・ブルース、ジョニー・カーソンと言った超有名人を抑えて1位に輝いている事が、その証拠。舞台でのリチャプラに勝てる人は居ない。彼の才能は、幅広くコメディに関する事なら何でも出来た。もちろん最高の出来で。彼のオールラウンドの才能はキングの称号に相応しいだろう。
でも、映画でも彼はコメディアンの地位を向上する事に貢献しております。リチャプラの80年代の活躍なしには、今のエディ・マーフィもマーティン・ローレンスの活躍も無かったことでしょう。ダイアナ・ロスとビリー・ディ・ウィリアムスと共演した「ビリー・ホリデイ物語/Lady Sings the Blues」ではシリアスな演技を、「Greased Lightning」ではアクション映画を、数々のジーン・ワイルダーとの共演映画ではバディ映画を... スタンダップコメディアン達に多くの道を示した。そして「スパイダーマン4」では、破格のギャラで出演。コメディアンがお金になる事を証明した。またジム・ブラウンと映画プロダクションを作り、自分で映画を作る事にも成功している。
プライベートも7回も結婚したりと派手でした。しかも時代に勝てなかったのか、ドラッグ中毒でもあり、その影響により晩年は多発性硬化症を患い、2005年に他界した。
レッド・フォックスとジャッキー・マムス・マーブリーがコメディ(ブラックコメディじゃなくコメディ全体のね)の生みの親なら、リチャプラは育ての親。私がデーモン・ウェイアンズを好きになって、人生で沢山笑えたのもリチャプラのお陰。そんなデーモンに禿げ頭だけがちょっと似ているうちの夫と結婚出来たのもリチャプラのお陰。きっと私の人生の良かった事の75%はリチャプラのお陰。
リチャプラよ、コメディアンになってくれてありがとう。