「ハレルヤ」と並んでクラシックの中でも重要視されている映画です。「ハレルヤ」は、メジャー映画会社が初めてオールブラックキャストの映画を作った事で、良く知られていますが、内容等はこちらの方が良く知られています。「ハレルヤ」は、以前に淀川長治の「世界クラシック名画100撰集」の一つとして日本でもDVD化されてますが、こちらはまだなってないんですよね。当時に日本で劇場公開されたようですが...(それは凄い!)
「ハレルヤ」が現代に置き換えたクリスチャンの話なら、こちらはストレートに聖書(旧聖書)の物語を、オールブラックキャストでストーリーにさせた作品です。クリスチャンでなくとも知っている「カインとアベル」の話なども全て黒人の俳優です。当時の色というか、当然のように当時存在していたハリウッドでの差別を感じてしまう部分もありますが、かなり見ごたえがあって興味深い作品です。大昔の学生時代にキリスト学校じゃないのに、「聖書訳?学?」という授業が必須で、授業で「十戒」を見せられて、その授業が大嫌いになったんだけど、この映画だったら成績「優」で卒業出来たのかもしれない... それ位、興味をそそられた。もちろん、私の趣味でこっちの映画の方が興味ある訳なんだけど...
興味深いのがクラシックムービーで、クリスチャンがメインテーマの作品である「ハレルヤ」も「緑の牧場」もこの前見た「The Blood of Jesus」も舞台はみな南部。バイブル地帯は、さすがに熱心なクリスチャンが多いけれど、クリスチャン以外の黒人も多いのだけど... でもさすがにこの時代は、クリスチャンだらけだったとは思う。そういう背景を探るのにも面白い映画。
そんな興味をそそられた私の感想はこちら。
(4.5点/5点満点中:DVDにて鑑賞)