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追悼ポール・ベンジャミン

追悼ポール・ベンジャミン


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名俳優ポール・ベンジャミンが他界したというのを彼が出演していた『The Five Heartbeats / ファイブ・ハートビーツ (1991)』のロバート・タウンゼント監督のツイートで知った。

でもたまに、有名人で仲が良くても、フェイクニュースを掴まされて誤報ツイートする場合もあるので、大手メディアが報じるまでは日本語の追悼文を控えた。嘘を拡散しない為に。その後、『Do the Right Thing / ドゥ・ザ・ライト・シング (1989)』で一緒だったスパイク・リーもインスタグラムでその訃報を伝えたけれど、やっぱり大手メディアが報じるまで待った。家族の意向などもある場合があると思ったので。
www.instagram.com

毎日大手メディアを監視していたけれど、一向にそのニュースは報じられなかったので、やっぱり誤報だと思うことにした。4日たったころにIMBDが死亡日がアップデートされていたけれど、IMDBは報告すれば追加するだけで、調べていないと思ったので、やっぱり無視。でも....

variety.com
people.com

報じられてしまった。とはいえ、どれもスパイク・リーがそう報じていると、スパイク・リー頼りの記事ばかり。大手メディアだから、ちゃんと個別で調べて欲しい。そのためのマスコミなのだから。こんな無礼なことはない。

私がこんなに憤慨しているのは、ポール・ベンジャミンが大好きだからだ。好きな俳優のトップ10に入るほどだ。『Across 110th Street / 110番街交差点 (1972)』は、ポール・ベンジャミンの映画だ!あのラストがあるからこそ、私はこの映画が大好きだ。ポール・ベンジャミンが演じた役の状況や心境を、主役で制作総指揮も務めた名優アンソニー・クインが汲み取ってくれたからこそ、あのようにポール・ベンジャミンが生かされ、そして輝いた。それからずっとこの俳優に釘づけである。70年代の名青春映画『The Education of Sonny Carson / 番長ブルースUSA (1974)』では、主人公のパパ役でこれまた最後が泣ける。号泣です。伝説のミュージシャン、ハディ・レッドベリーを描いた『Leadbelly / 日本未公開 (1976)』での父親役も最高でした。監督がなんと『Shaft / 黒いジャガー (1971)』のゴードン・パークス。最近では、ビル・デューク監督でフォレスト・ウィッテカー主演の『Deacons for Defense / 日本未公開 (2003)』での演技も渋いんです。この映画でオシー・デイビスとも共演していて、いぶし銀演技の対決が凄く見どころあります。その他、パム・グリアと共演した珍しく悪役の『Friday Foster / 女記者フライデー/謎の暗殺計画 (1975)』やスパイク・リー制作の『Drop Squad / ドロップ・スクワッド (1994)』やジョン・シングルトン監督作『Rosewood / ローズウッド (1997)』やローレンス・フィッシュバーン主演『Hoodlum / 奴らに深き眠りを (1997)』など沢山の作品に出演。

何と言いますか、黒人家庭には父親不在なんていうレッテルが張られておりますが、ポール・ベンジャミンは最高の父親役俳優でした。不器用で上手く愛情表現できない父親を演じることもあったけれど、ちゃんと存在するし、不器用なだけで、父親の愛はちゃんとあるんだと映画で思わせてくれた。

本当に本当に本当に大好きな役者さんでした。今まで素敵な作品とキャラクターをありがとうございました。何度感動させられたか分かりません。安らかに。