まずタイトルが目を引くよね。こうなんていうか、趣味の悪いエクスプロイテーションぽさがある。だって「私の赤ちゃんは黒人!」ですよ。まあ余り知識を入れないで観てみた。色々と突っ込みどころはあるし、最初から最後手前まで酷いのは酷いんだけど、ラストはやっぱり上手い!でも音楽が奇妙だった。夜のシーンは普通にデートしたりしているだけなのに、なぜかホラーぽい音楽w 誰か死んじゃうのかと思った。1961年の作品なので、アメリカでは公民権運動が始まっていた頃ですね。で、この頃はメルヴィン・ヴァン・ピープルズがフランスに居た頃じゃないかな?このちょっと後かな?位。主人公のダニエルは、アフリカから医学を勉強しに来た学生。オーランド・ジョーンズと、たまにデンゼル・ワシントンにすら見える中々ハンサムな男。一目惚れしちゃうのが、地元の白人女性フランシス。その2人が経験していく偏見と差別。なんだけど、やっぱり社会派!というよりは、エクスプロイテーション的な部分も大きく占めていて、エロいシーンもある。とは言え、タブーと言われていた2人のラブシーンが直接的にエロい訳じゃない。足を絡めるだけで、肝心な所は花が開く映像。なのに2人のモノローグが同じ時期にフランスで作られた日本が舞台の『二十四時間の情事』を思わす詩的な語り。と、やっぱり摩訶不思議な作品なのでした。まあでも監督の世界を変えたい感は伝わるかも。今日の写真はこの映画の主人公を演じたゴードン・ヒース。彼の経歴を調べたけれど、中々興味深い!(3.25点)
My Baby Is Black! / 日本未公開 (1961)