No Good Deed / 日本未公開 (2014) 1318本目
ぐふ。なんていうか、この映画の事を書こうとするだけでニヤける。稀代のセクシー男優イドリス・エルバと、チャキチャキな役をやらせると本当に光るタラジ・P・ヘンソンが主演のサスペンス映画。イドリス・エルバがビヨンセと共演したコメディ映画?『Obsessed / オブセッション 歪んだ愛の果て (2009)』のスタッフがお送りする!とポスターには書いてあるけど、実際にはウィル・パッカーのみが被ってるだけ。なので『オブセッション』でズッこけた人たちも安心して欲しい。いやー、イドリス・エルバが最高っす。
コリン・エヴァンス(イドリス・エルバ)は、刑務所に5年いて、ようやく仮釈放審議が行われることになった。刑務所では真面目に刑を勤め上げ、他の囚人に読み書きを教えるという事までやって看守にも褒められていた。しかし、その審議中にも、裁判所前にはコリンに殺された(と言われている)犠牲者の家族が仮釈放反対の抗議をしていたのだった。それもあって、あっさりと却下。刑務所への帰り道、コリンは脱走に成功する。盗んだ車で、コリンは1人の女性の行動を見張っていた。そしてその女性の家に忍び込むコリン。ベットに残されたメッセージの事でケンカになる。一方、家をリノベーション中で混乱していた中、生まれたての赤ちゃんと娘と格闘していたテリー(タラジ・P・ヘンソン)。今日は早めに帰ってきてくれた弁護士の夫ジェフリー(ヘンリー・シモンズ)は、全く家庭を顧みず、テリーが子育ての助けが必要な時であっても、誕生日の父親とゴルフに出かけてしまう残念な夫であった。テリーも検事という仕事を持っていたが、今は専業主婦として子育てに勤しんでいた。正直、夫婦間には不穏な雰囲気が流れている。嵐がやってくるというので、リノベーションしていた大工たちも早々に切り上げて行った。激しい雨や雷が鳴り響く中、子供達を寝かしつけていたテリー。そんな時に家のチャイムが鳴らされた。夫だと思い開けたテリーの前には、びしょ濡れのコリンが立っていた...
いや、どうします?びしょ濡れのイドリス・エルバが玄関に立っていたら!!入れるでしょ!いや、イドリス・エルバにそっくりな...だったら入れませんよ。でもエルバ本人だったら入れるでしょ!絶対!でも、今回イドリスが演じたコリンという人は本当に悪い人なんだ!怒りっぽいし、執念凄すぎるし、ひつこい。でも、エルバなら入れるでしょ!っていう女性のちょっとした隙に入り込んで、しかもズタズタに夢を引き千切ってくれるサスペンスです。なんていうか、ハーレークインとか(読んだ事ないけど)、エロいビデオとか、タイラー・ペリーの映画だったら、エルバがタラジの家に入った所で、なんか恋仲になってエロい展開になって、ハッピーエンドになるんじゃないかと思うのです。多分、多くの女性の頭を過ぎる。そんな展開。びしょ濡れでやってきた時点でね!そして濡れているから乾かしますよっていうシーンで余計に!エルバの裸を見たタラジの「わーお!」という表情、そして夫とは上手く行ってないというスリ込み情報ゆえ... 加速する妄想。そういう展開がちょっと続く。もうそれはイドリス・エルバのセクシーさ故。彼じゃなければ、この映画は成立していなかった。でもエルバの素性がタラジにバレた後の展開も面白い。一緒にシャワー室に入らされて、エルバが全裸になってしまうシーンがある。そこのタラジはいちよう恐怖で震えているんだけど、目だけは完全に♥♥になっていた!まあなるよねwww
まあサスペンスという事で、いちよう一ひねりあります!おーって思ったけど、もう一ひねり、二ひねり位は欲しかったね。あと、コリンがなぜ殺人犯であんな感じなのか、もうちょっと分かるとドラマ性が強くなって、もっと面白かっただろうにとは思った。監督は、エルバとTVシリーズ『Luther』で組んでいるサム・ミラー。『オブセッション』より面白かったのは、彼とのコンビネーションもあるのかもね。脚本がもうちょっとパンチがあればね、最高だった筈!
多分、男性は「は?」って思うと思う。イドリス・エルバが大好きで妄想力の高い女性はかなり楽しめるサスペンスですよ!
(3.5点/5点満点中:1/7/15:DVDにて鑑賞)