Cast >> Isaiah Washington (John Allen Muhammad), Tequan Richmond (Lee Boyd Malvo), Tim Blake Nelson (Ray) ...
Director >> Alexandre Moors
Writer >> Alexandre Moors, R.F.I. Porto
Producer >> Alexandre Moors, Kim Jackson, Brian O'Carroll, Isen Robbins, Will Rowbotham, Aimee Schoof, Ron Simons, Stephen Tedeschi
Genre >> Crime
Country >> USA
総合ポイント 4.5点/5点満点中
内容 >> 4 演技 >> 5 演出 >> 4 音楽 >> 5
"Where is my father?"
アンティグアで1人で生活していたリー・マルヴォ(テクアン・リッチモンド)。母は出て行った。近くに住んでいた男が気になり、ついていく事もあった。その時に投身しようと海に入った時に、その男に助けられた。3人の子供が居た男は、ジョン(アイゼイア・ワシントン)というアメリカ人だった。それから、ジョンの家で厄介になり、5ヵ月後に2人はアメリカのワシントン州に居た。たまたまリーが銃の名手である事を知ったジョン。3人の子供に会えないイライラを募らせていたジョンは、アメリカを震撼させるとんでもない計画を考えたのだった...
2002年にワシントンDC周辺で起きた連続殺人事件。無差別に人を次々と殺していった為に、人々は震え上がった。日本でも連日ニュースとなったので覚えている人は多いだろう。その事件が起こるまでが、淡々に描かれている。2人がどのように知り合い、そしてどうしてそんな事件を起こしてしまったのか?が、静かに語られていく。それが実に生々しい。アイゼイア・ワシントンの冷静ながら何か内に秘めた危険性をもった男がリアリティを生む。そして何かを常に求め、大人に遠慮がちなリーを演じたテクアン・リッチモンドも、最後は「モンスター」を見せる。
リー・マルヴォという少年がどうしてジョンという男を追い求めたのか?ジョンとは血はつながっていなかったが、「ダッド」と呼んでいたリー。そのリーが最後に「父はどこだ?」問う。それはジョンの事なのか?それとも実の父の事なのか?それとも彼なりの心の叫びなのか?冷酷な事件を起こした人たちを描いた淡々としたこの映画は、親の愛情についてとても感傷的に考えさせてくれる作品だ。
(1/16/14:DVDにて鑑賞)