Pacific Rim / パシフィック・リム (2013) 1136本目
小学生の時の図工の時間で、紙粘土を使って何かを作る事があったんだけど、私がその時に作ったのは「ゴジラ」。ゴジラの映画は全部観た訳じゃないけど、その頃に買ってもらったゴジラのぬいぐるみがお気に入りで、それを元に紙粘土で作ったんだと思う。絵は、ダウンタウンの浜ちゃんやしょうこ姉さん並に酷い私だけど、そのゴジラの紙粘土は特別賞みたいなの貰った記憶もある。その思い出もあって、何か好きな怪獣だった。今でもゴジラが最高であり、最強である!そして、何かの縁なのか、ゴジラが大好きなアメリカ人と結婚した。私とは違って、日本のも多分殆ど観ているほどのマニア。類友。そんな人を連れて観た。夫はもう待ちきれないー状態。
所が、最初は中々その「Kaiju」の全貌がよく分からない。デカ過ぎるの!焦らされるの。ギレルモ・デル・トロ監督も罪な男やで!でも、イェーガーの方は全貌が分からなくても、最初からいきなりカッコいい!昭和世代の私には、兄が超合金のロボットで遊んでいた世代。それよりも当然にカッコいいロボットが、スクリーンの中でパイロットにより魂を受けて、実際に動いているのだ。兄がカタカタと動かす感じじゃなくて、綺麗で美しく動いている。胸が熱くなった。兄に早く見せたい... 今は多分ロボットなんて興味ないだろうけど。兄も超合金は持ってはいたけど、ロボットよりもプロレス派だったからね。
物語は突如、太平洋沖サンフランシスコ(もちろん最初に壊すのはあのゴールデン・ゲート・ブリッジなのはお約束!)に現れた「Kaiju」が、町や人々を破壊していく。人々はそれに立ち向かう巨大ロボット「イェーガー」を開発。イェーガーは2人のパイロットによって「ドリフト」と呼ばれている2人の脳を同調される事で、イェーガーは動くのであった。そのイェーガー開発の司令官がイドリス・エルバ演じたペンテコスト司令官。その下でパイロットとなったのがローリー(チャーリー・ハナム)とヤンシーのベケット兄弟で、2人は活躍していた。イェーガーのパイロットはヒーローとして、人々の人気となっていた時代となっていた。しかし、兄のヤンシーがイェーガーを操作中にKaijuにやられて亡くなり、ローリーもその後に落ちぶれていた。人々はイェーガーを信じられなくなり、開発も中止させられた。それでもペンテコステ司令官は、香港の地下にイェーガー開発所を作って、世界から優秀な人物を集めていた。落ちぶれたローリーの元にやってくるペンテコステ司令官。ローリーはもちろん引き受けて香港にやってくる。そこでペンテコステ司令官が、紹介係として紹介したのが、マコ・モリ(菊地凛子)だった。Kaijuが世界制服し、世界滅亡の日まで刻一刻と近づいていたのだった...
Kaijuや巨大ロボットの描写ばかりに目が行きがちだけど、人間模様も中々。さすがにベケット兄弟の物語はありきたりだけど、もう一つのドラマがあって、そっちは面白かった。そして最近はこういうSF作品にも、ちゃっかりロマンスを絡ませて女性客を狙うけれど、こちらもありきたりだけど、でも白人男性と日本人女性がブロックバスター映画でその対象となるのは、中々無いよね。昔の第2次世界大戦が舞台の戦争映画か、007での浜美枝か若林映子か(何年前だよ!)... 私、何か忘れてる?でも、メジャーな作品じゃまず無いよね。「ヒマラヤ杉に降る雪」はメジャーなユニバーサルだけど、メジャー作品じゃないよね。でもさ、もう2013年なのにキスシーンすらないのは悲しいねー。もうさ、最後は普通ならあそこでキスだよね。何か不思議だったわー、あのシーン。良い大人よ。
あと最近の映画で特徴的なのが、面白オタク白人の活躍。「White House Down / ホワイトハウス・ダウン (2013)」のホワイトハウス館内の案内人もそうだったけど、やたらと活躍する。ってか、この人たちが一番最強だったりするw。この映画では、面白オタク白人が2人出てきて、活躍してたよ。
それにしても菊地凛子、凄い!こういう映画で堂々としたものです!!あのイドリス・エルバに私も「抑えなさい!」って怒られたいー!怒られたら抑えられませーん、司令官!!色々と羨ましい!!
そしてなぜか知らないが、観客はやたらと黒人が多かった!老若男女の黒人。彼等は怪獣映画好きなのか?それともイドリス・エルバ??エルバは女性ファンだろうし、うーん。怪獣好きなのかも!!
(4.25点/5点満点中:7/12/13:劇場にて鑑賞)