Cast >> Roger Moore (James Bond-007 / James Bond), Yaphet Kotto (Kananga / Mr. Big), Jane Seymour (Solitaire), Julius Harris (Tee Hee), Geoffrey Holder (Baron Samedi), Gloria Hendry (Rosie), Lois Maxwell (Moneypenny) ...
Director >> Guy Hamilton
Writer >> Ian Fleming (novel), Tom Mankiewicz
Producer >> Harry Saltzman, Albert R. Broccoli
Genre >> Action
Country >> UK
総合ポイント >> 3.5/5点満点
Contents >> 3 Performance >> 4 Direct >> 3 Music >> 4
Pimpmobile?? Really??
MI6のエージェントが立て続けに3人も殺された。彼等はカリビアンの小さな島サン・モニークを捜査中で、ドクター・カナンガ(ヤフェット・コットー)の行動に注意していた。要請を受けたジェームス・ボンド(ロジャー・ムーア)はアメリカに向かい、捜査を開始した。追った先「フィレ・オブ・ソウル」で待っていたのがミスター・ビッグだった。そして美しいタロット占い師ソリテールもそこに居た。ミスター・ビックはカナンガが変装した姿で、ヘロインの売人だったのだ。ボンドはソリテールを救い出そうとするが…
初代ボンドのショーン・コネリーに代わって登場したのがロジャー・ムーア。そのムーアがボンドとして始めて登場したのが、この映画。なぜかブラックスプロイテーション風味。故に初の黒人ボンドガールも登場。ボンドの敵となるのが、カリビアンの架空の国の大統領で、しかも麻薬売人という凄い設定。本家のブラックスプロイテーションではここまで壮大な設定は無かった。しかもテーマ曲を演奏するのが、ポール・マッカートニーという豪華さ。更にはニューオリンズの妖艶なヴードゥ教や盛大なお葬式を物語に上手く取り入れている。敵となるヤフェット・コットーは一人二役を演じていて、いつもの彼の気味悪さはカリビアンの土着な妖艶さを際立たせている。それはティー・ヒーを演じたジュリアス・ハリス、そしてサメディ男爵を演じたジェフリー・ホールダーもそう。ホルダーのラストシーンは特に印象深くて、この映画が描きたい雰囲気を1人で表現していた。
しかし、ボートのチェイスシーンは、ちょくちょくとそれなりにネタを仕込んではいるけど、長すぎ。そしてそれに付随しているが、南部の白人男性の描き方はかつてない程にステレイタイプ過ぎる。ギミックのキャラかもしれないが、あれは酷すぎる。それに一番の敵だったはずのカリンガの死がアッサリとしているし、馬鹿げている。一番の敵は見事に殺してあげるべき。
色々と酷い部分もあるけど、ブラックスプロイテーションファンなので、なんだかんだと見れてしまう。
(11/28/12:DVDにて鑑賞)