プチ・ヤフェット・コットー・ブーム到来+新しい007見たばかり=りぶえんれぇだーい、はぁー♪Byポール ですわ。
作品的には、あのアレ…(お茶を濁す)。しかし007の歴史に於いては、作品数も初代のショーン・コネリーと同じ数だけボンドを演じたロジャー・ムーアが本作から登場し、そして黒人女性のグロリア・ヘンドリーが初めてボンドガールとして登場した作品でもあるので、インパクトがある。しかし、時代に感化されて、なぜかブラックスプロイテーションのB級ぽさが漂う。いや漂うっていうか、B級だよね。でもジェームス・ボンドの敵を演じたのが、我らのヤフェット・コットー。うーひー!テンション上がるよね。いやー、やっぱりヤフェット・コットーは最高!!ボンドとの対決シーンで、薄気味悪く笑顔なのがいいねー。これから人殺すかもしれないのに笑顔なんだよ。どんだけ悪い奴なんだ!って事ですよ。この映画はカリビアンの陽気なイメージとは真逆の土着的な陰気な雰囲気のあるブードゥとか入れちゃってるから、あのコットーの薄気味悪さはぴったり。気味悪さと言えば、サメディ男爵を演じたジェフリー・ホルダーが最高ね。「Carmen and Geoffrey / 日本未公開 (2005)」をまた見たくなったわ。
物語も黒帯ジョーンズ事ジム・ケリーの映画にMI6を足して、ただ主役がジェームス・ボンドだったという感じ。ジェームス・ボンドがハングライダーで蹴りを入れるのは、ジム・ケリーの映画ぽい。あと、ワニの背中歩くとか、爆笑したねー。さすがのジム・ケリーもワニの背中は歩かないね。そういうダメな愛嬌のある所が、ブラックスプロイテーションぽいというか、そのものだったね。そして南部の差別的な白人のオヤジとかね。でもあのキャラクターは無いかなー。酷い描写。イギリスがそれやっちゃうと、嫌味ぽいんだよね。ジェームス・ボンドがやたらと紳士なだけに。台詞も無理あるよね。ピンプ車とかさ。子供がいきがってるみたいだった。
そして一番の敵だったヤフェット・コットーが演じたカナンガの死に様が酷い。風船爆弾って!!なんでティー・ヒーの方がカッコいいんだよ!やっぱり一番の敵だったキャラクターは、すっきりかっこ良く死なせてあげないと、浮かばれないよ。第一、物語として面白くなくなっちゃう。
確かにポール・マッカートニーのタイトル曲は良い。映画にも合ってると思う。でもさ、スカルとかブードゥとかいったらさ、イギリスにはローリングストーンズが居るじゃないか!!ブロッコリ、何やってんだよ!!そういう所だよね、私がイマイチ007にハマレないのは!!でも時計の小細工とかは大好き。007って言ったらアレだよね。
しかし、ジェーン・シーモアは最高に可愛いね。お陰でグロリア・ヘンドリーの影薄い…( ノД`)シクシク…
(3.5点/5点満点中:11/28/12:DVDにて鑑賞)