Down in the Delta / 日本未公開 (1998)
Cast >> Alfre Woodard (Loretta Sinclair), Al Freeman Jr. (Earl Sinclair), Wesley Snipes (Will Sinclair), Esther Rolle (Annie Sinclair), Mary Alice (Rosa Lynn Sinclair), Loretta Devine (Zenia), Anne-Marie Johnson (Monica Sinclair), Mpho Koaho (Thomas Sinclair), Justin Lord (Dr. Rainey) ...
Director >> Maya Angelou
Writer >> Myron Goble
Producer >> Wesley Snipes, Rick Rosenberg ...
Genre >> Drama
Country >> USA
総合ポイント >> 4.5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 3
"Yes We Can"
シカゴに住むロレッタ(アルフレ・ウッダード)は、シングルマザーでしっかりしたトーマス(エムポー・クワホー)と、自閉症のトレイシーが居たが、自分はドラッグとアルコールに溺れ仕事もなく、ロレッタの母ローズ(メアリー・アリス)が子供たちの面倒を見ていた。息子のトーマスに励まされ、スーパーのレジの仕事の面接を受けるように言われ、そうするが、簡単な算数すら出来なくて、仕事は貰えなかった。落ち込んだロレッタはまたドラッグに溺れていく。ローズはそんなロレッタの姿を見て、叔父のアール(アル・フリーマン・ジュニア)の住むミシシッピーに行くように企てる。しかも家宝である「ネイサン」を質に入れ、ロレッタ達のバス代を手に入れたのだった。質流れする前にお金を用意して戻ってこいと、ロレッタに言うのだった...
詩人マヤ・アンジェロウの監督デビュー作。主演のアルフレ・ウッダードと母役のメアリー・アリスの演技の力強さがこの映画の全てを物語っている。家族の歴史とその絆の強さを語るのがこの映画だ。その歴史も奴隷時代にまで遡る事になる。家族が経験した経験により、この家族はまた一層強くなっていく。しかしこの家族は「ネイサン」にこだわる事で、一時は危機を迎える。しかし、また「ネイサン」で絆が結ばれるのがいい。監督のマヤ・アンジェロウは、残念ながらデルタの美しさをスクリーンで捕らえる事は出来なかったが、個々の台詞の力強さは十分に伝わってきた。
この脚本がしっかりとした作品に、観客は泣かずにはいられないだろう。しかし、その涙は実に気分がいい「我々にも出来る!」と思わす涙なのだ。
(10/9/12:DVDにて鑑賞)