何かオバマ危ないよね。
マヤ・アンジェロウと言えば「驚くべき女性」であり、女流詩人。ビル・クリントンの大統領就任式でも詩を読んでいる。そのマヤ・アンジェロウが監督した作品。監督した映画長編作は、いまのところこの一本。脚本は彼女が書いた訳じゃないが、この映画は物語が最高でした!そして、アルフレ・ウッダードとメアリー・アリスの素晴らしさといったら!!私、反町隆史版のGTOに最近病的にはまっておりまして、脳内でいつも黒人版GTOをリメイクするとしたら、誰をキャスティングするかというのを毎日考えているのですが... 理事長の桜井あきらは、絶対にアルフレだと思ってたんですが、逆にメアリー・アリスだわ!ってこの映画観て思いました。アルフレは、小谷先生とかやらせたいわ。冬月先生は、やっぱり使い勝手のいいケリー・ワシントンなので、ケリーをいじめるアルフレとか楽しみで仕方ありません!まあみんな的にはどうでもいいよね。私の脳内的には凄く楽しい事になってるのですが...
シカゴでシングルマザーやっているのがアルフレ演じるロレッタ。長男のトーマスは聞き分けが良く面倒見のいいお兄ちゃん。頼りになる。妹のトレイシーは自閉症。というか、クラックベイビーなのです。ロレッタは仕事もなくドラッグとアルコールに溺れる日々。実家で面倒見てもらっている。ロレッタの母ローズがメアリー・アリス。あるとき買い物していたら、トーマスがスーパーのレジ係を募集していたので、母のロレッタに勧める。ロレッタは面接に行くけど、簡単な算数が出来なくて門前払い。5.00ドル-3.87ドルの計算が出来ないんですよ!でも意外とアメリカには引き算できない人が多いよね。おつりも足していくんだよね。え、またロレッタ荒れてしまい、ドラッグに溺れる。さすがに切れたローズは、ロレッタを夫の実家の方のミシシッピーに送る事にした。でも夫の兄弟であるアールは、余り歓迎しない。というのも、家宝の「ネイサン」を勝手に持ち出したのが、ローズと夫だったからである。「ネイサン」返せ!と言われるが、なんとその「ネイサン」を質に入れて、ロレッタと子供たちをミシシッピーに送ってしまうローズ。ミシシッピーでお金を作って、質流れする前に「ネイサン」と取り戻す事!とローズは言うんです。ちなみに「ネイサン」はシルバーのろうそく立て。アールはミシシッピーのビロクシーでチキンだけでレストランを経営している。そこでロレッタは働く事になるが、計算に自信のないロレッタは、とりあえずは鶏のソーセージ作りから始める。でも徐々に自信を取り戻し...と、物語は続くのです。
ミシシッピーに居る間に、「ネイサン」にまつわる家族の歴史を知る事になるのです。この話が、これまた超泣ける!ラストは、号泣しちゃいました。最高ですわ。なぜそのキャンドル立てが「ネイサン」という名前がついたのかも、号泣しちゃいました。最後は涙腺やられっぱなし。なのに点数が5点満点じゃないのは、音楽がねー。音楽個々はいいんだけど、この映画には全くあってなかったね。
ちなみにアールを演じたのがこの前の「This Rebel Breed / 暴走する反抗族 (1960)」で、滅茶苦茶かっこよかったアル・フリーマン・ジュニア。ここでもカッコいい。やっぱり、アル・フリーマンはいい!アルツハイマーになった妻を思う気持ちを吐露するシーンが好き。そのアールの息子を演じたのがウェズリー・スナイプス兄貴!スナイプスは制作まで担当しているらしい。スナイプス兄貴は、ドラマ作品でもしっかりアピールするよね。演技が出来るアクションスター。このスナイプスとアルフレ・ウッダードが「Yes, We can!」を連呼するシーンが印象的。これみて、オバマ大統領はキャンペーンで使ったのかな?多分そうかも。オバマにも「Yes We Can」だったあの頃を取り戻して欲しいよ!
つーか、続けてミシシッピの映画見てた!
(4.5点/5点満点中:10/9/12:DVDにて鑑賞)