Cast >> Tupac Shakur (Ezekiel 'Spoon' Whitmore), Tim Roth (Alexander 'Stretch' Rawland), Thandie Newton (Barbara 'Cookie' Cook), Charles Fleischer (Mr. Woodson), Howard Hesseman (Blind Man), James Pickens Jr. (Supervisor), John Sayles (Cop #1) ...
Director >> Vondie Curtis-Hall
Writer >> Vondie Curtis-Hall
Producer >> Damian Jones, Michael Bennett
Genre >> Comedy
総合ポイント >> 4.5/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 5 Direct >> 4 Music >> 5
"Life is traffic jam"
スプーン(トゥパック・シャクール)とストレッチ(ティム・ロス)とクッキー(タンディ・ニュートン)は音楽への情熱を共用し、そしてヘロイン中毒であった。新年を迎えた頃、クッキーがオーバードーズで意識を失っている事を発見。スプーンとストレッチは病院に連れて行こうとするも、車のない2人はタクシーも中々捕まらない。病院でも中々見てもらえなかった。そんな2人は、自分達も中毒を脱却しようと、更生施設に入ろうとするが、政府施設をたらい回しされるだけだった。そんな時に、仲間のマッド(ボキーム・ウッドバイン)が殺されているのを発見し、そこにあった薬を盗んだことで、キングピンのDリパー(フォンディ・カーティス=ホール)に追いかけられ、マッドを殺した容疑者として警察からも追いかけられるのであった...
トゥパック・シャクールが亡くなった数ヶ月後に公開された作品。人生は道に例えられる事が多いが、その通りである。人生は渋滞であり、グリッドロックでもある。停滞したときこそ、それを感じてしまうのである。音楽の才能を持ちながらも、ヘロインに溺れていく主人公達。道を潤滑に進んでいる時は、人はアクセルを全開にする。
やっと更生しようとした所で、職員に「お前達のタイミングで更生しようとのこのこやってきて、はいそうですかと助けてもらえると思うなよ!」という台詞もいい。中毒者にとっては止めようと思った今日は特別な日だが、職員にとってはまた別の中毒者にしかすぎないのだ。
またトゥパックとティム・ロスの関係も面白い。トゥパックは中毒ながらも、どこか平静を保っているが、ティム・ロスの役は完全に思考回路も回っていないジャンキーだ。
トゥパックもまた人生の渋滞から逃れる事が出来なかった。トゥパックはこの中で活き活きと生きている。そして生きようと必死だ。私生活はどうであれ、スクリーンの中で生きる、真のエンターテイナーだった。
(Unknown:9/30/12:DVDにて鑑賞)