メソッドマン主演の映画です。なのであんまり期待してなかったんですよねー。話題的に見ておこうかと... いい映画じゃないですが、面白い映画でありました。割りと見れちゃう。「How High / ビー・バッド・ボーイズ (2001)」みたいなメソッドマンを期待しちゃうと、この映画は全然面白くないと思うけれど、俳優としてのメソッドマンを期待してみると、割りと楽しめちゃいます。あのメソッドマンがかなーり暗い陰気な男を演じております。しかも弱気。そんなメソッドマンを見るとは思わなかったので、びっくり。それが違和感ないのが、またまた驚きですよ。意外とハマってた。右の写真のようにイジイジしてます。役的には、アンドレ3000が「Idlewild / アイドルワイルド (2006)」で演じた役と被る。この映画は現代劇で、アウトキャストのは禁酒時代なので、舞台は全く違うけれど、印象も似ている。割りとこの映画はノワールじゃないんだけど、ノワールぽい作り。アーヴァン・ノワールと言われている感じ。メソッドマンは死体処理係をしている男。撮影はニューオリンズで行われたけれど、舞台になったのは架空の町と思っていいと思う。事件や事故に巻き込まれた死体を綺麗にしていくのが、メソッドマン。淡々と業務をこなす。趣味も暗くて、動物の標本作り。メソッドマンの周りには「死」が沢山あるのです。しかも、どことなく影がある。過去のフラッシュバックで作業が出来ない事すらある。そんな時に癒されているのが、娼婦エヴァ。で、後々にメソッドマンのお母さんも娼婦だった事が分かるのです。
町には悪い男が居て、その男がやたらとメソッドマンにちょっかい出す。メソッドマンがビビりまくり。そんな姿も意外性があって面白かったりします。そして一体の死体が運ばれてきた時から、メソッドマンの周りは急激に変化していくんです。孤独だった男メソッドマンに、色んな人がリンクしてくる。そうすると、メソッドマンが徐々に変化していくんですよ。暗いけど、中々面白かった。この映画なんで、そんなに暗いんだろう?と思ったら、アメリカじゃなくってイギリスの制作会社が制作したからなんですねー。イギリス的な暗さがありました。
ちなみにエドワード・ファーロングが出ている。そうあの「ターミネーター2」の美少年。出てるの知ってみているのに、全然どこに出てるのか分からなかったー!という位、分かりません。後になって、嗚呼あの役!と思ったけれど、それでも気がつかないかも。
最後とか面白いです。メソッドマン、俳優として急激に成長している!と思いました。RZAの方が俳優としては上だと思ってたが、今は互角の勝負!映画でも2人の共演が楽しみになりましたー。無いかもだけど。無いだろうな。
(3.75点/5点満点中:2/27/12にDVDにて鑑賞)