この前イメージ・アワードを見た後に、うわ!シドニー・ポワチエ御大見たい!と探していたら出てきた作品です。正直、ポワチエだったらなんでも良かったので期待はしてませんでした。所が...やっぱり凄いね。ハズレはない。その辺はデンゼル・ワシントン王と同じ。
南アフリカのケープタウンからヨハネスブルクまでのロードムービーでもある。でもそれだけじゃない。シドニー・ポワチエは南アフリカの政治犯として、あのネルソン・マンデラも居たロベン・アイランドの刑務所から10年を経て出てきたばかり。でも出てきてすぐに警察と問題になって、逃亡する事になるのです。まあその経緯も色々とある訳ですよ。ポワチエと一緒に逃げる事になるのが、マイケル・ケイン。そうあのマイケル・ケイン。2人で「The Defiant Ones / 手錠のまゝの脱獄 (1958)」まがいな事をやってみせたりもしてます。となると、やっぱり前のめりで、入り込んで観てしまいます。そして激しいアクションに、カーチェイスに色々とあります。そして、ビックリしたのがポワチエが結構濃厚なラブシーンを見せております。10年溜まってたからねーという、ちょっぴりコミカルな面もあります。そのほかにも意外とコミカルなシーンも多い。そして、若ーーーいルトガー・ハウアーも出演。妻に浮気されている可哀想な男役よ。
撮影秘話でも...と思って、シドニー・ポワチエの自伝2冊めくってみましたが、何にも触れてませんでした...思い出無いのかな?でもこの作品はポワチエがオスカーの主演男優賞を取り歴史となった「Lilies of the Field / 野のユリ (1963)」と同じラルフ・ネルソン監督の作品。2人で大人の娯楽を作った感じですかねー。力は入っていないけれど、駄作とかB級作品を作ったという訳でもない。そんな感じを受けました。
(4.5点/5点満点中:2/26/12にDVDにて鑑賞)