Cast >> Khomotso Manyaka (Chanda), Keaobaka Makanyane (Esther), Harriet Lenabe (MRS. TAFA), Lerato Mvelase (Lillian), Tinah Mnumzana (Aunt Lizbet), Audrey Poolo (Jonah) ...
Director >> Oliver Schmitz
Writer >> Dennis Foon, Allan Stratton (novel)
Producer >> Oliver Stoltz
Genre >> Drama
Country >> South Africa
総合ポイント >> 4.75/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 4
Women's life, love and sacrifice
12歳のチャンドラ(コモツォ・マニャカ)は学校でも成績が優秀でしっかり物の女の子だった。インフルエンザで妹のサラが亡くなり、母の代わりにお葬式の段取りなども手配していた。下の妹と弟はチャンドラとは父親が別で、その弟達の父親は麻薬に溺れていた。そしてチャンドラの一番の親友エスターは両親がおらず、売春をして生活をしていた。そんな時に、エスターは暴行を受け、そして弟達の父親は病気になり行方不明、更には母までもが病気になってしまう。その病気がエイズだった...
メッセージ性の強い作品である。南アフリカが代表としてオスカーの外国語部門に出展した作品。ノミネートは果たせなかった。同じく南アフリカが2005年にオスカーに挑んだ「Yesterday / 日本未公開 (2004)」にも似ている。イエスタディは自身と夫がエイズになり、自分が何とかしようと奮闘するが、こちらは12歳の娘が奮闘する。奮闘するにはあまりにも障害がある。12歳という年齢だ。まだまだ友達と遊びたい時期に、その友達が売春婦として働かなければならない現実、そして自分の母親がエイズになってしまう。徐々に大人になっていく年頃に、チャンドラは突如大人にならなければならない。また「Yesterday」に続いて、この映画では南アフリカでのエイズ教育の足りない部分が見えてくる。そして女性は被害者だという事。けれど、チャンドラは被害者だと悲観しない。子供だからこそ、彼女は純粋に前にしか進まない。
この映画のラストで起きたように、この映画でのチャンドラの前向きさが観客の心を開かせてくれる。南アフリカのエイズ事情もチャンドラのように前向きになる事を願わずには居られない。
(12/28/11:DVDにて鑑賞)