SOUL * BLACK MOVIE * ブラックムービー

ブラックムービー、ブラックスプロイテーションなどについて

Mama, I Want to Sing! / 日本未公開 (2012) 965本目

日本でも、いや日本では人気の高いミュージカル舞台「ママ、アイ・ウォント・トゥ・シング!」の映画化。実際にこの舞台を見たことがないのですが、日本では本土でも上映されていない続編的な舞台も上演されているんですよね。よく深夜のCMとかでこの舞台のコマーシャルが流れてましたよねー。映画化にあたり、主演は歌手のシアラ。お母さん役にリン・ホイットフィールド。お父さん役には、ニュー・エディションのラルフ・トレスヴァントと伝えられていたけど、実際にはマーヴィン・ワイナンス。ホイットニー・ヒューストンの葬儀で追悼の言葉を述べた方ですね。元々はホイットニーの元夫のボビーが居たニュー・エディションのラルフが演じる事になっていたなんて、なんて運命の悪戯なんでしょうか...と感傷的になる。このDVD自体が、ホイットニーが亡くなったすぐのバレンタインデーに発売。しかもマーヴィン・ワイナンスがいい演技みせてる。お母さん役はホイットニーも合っていたかも...と思いながら観ました。

今やタイラー・ペリーのせいで、黒人映画はとり付かれたようにゴスペル映画が増えています。70年代のアクション映画の頃のよう。作られれば作られる程に、どんどんと質は下がっていくばかり。しかしこのオリジナルのミュージカルはタイラー・ペリーよりも先に作られている。この映画がそれらの先駆者であり、オリジナルとも言える。元々は数々のスーパースターのバックシンガーとして、そしてソロとして活躍したドリス・トロイの半生を姉妹のヴァイ・ヒギンセンがミュージカルにした作品。それこそ、ドリスはホイットニーの母であるシシー・ヒューストンや従姉妹のディオンヌ・ワーウィックのバックでも歌っていた。ドリスは牧師の娘として、父親からの愛情をたっぷり受けて育ち、父の教会でもソロリストとして活躍。しかし父が亡くなってからは、母と対立。母の反対を無視して、クラブシンガーになり、そこからプロへと転進し、見事にスターダムを駆け上がる。母は反対に父亡き後、テレビ伝道師として成功していく。その間に挟まれたのが弟。なだめるのが、祖父。

タイトルの「何がなんでも歌いたい!」って情熱を、シアラから全く感じませんでしたね。ただスターダムを楽しみ、そしてそのスターダムに苦しんだだけ。歌とかゴスペルの素晴らしさを全く感じる事は出来なかった。ベン・ヴェリーンの素晴らしさと、パティ・ラベルの大物の雰囲気、ビリー・ゼインの(いい意味での)気持ち悪さが目立った。やっぱりベン・ヴェーリンみたいなベテランは凄いなと。「Red Tails / 日本未公開 (2012)」にも出ていたケビン・フィリップスの可愛さもたまらないですね。そしてゴスペル歌手のスモーキー・ノーフルもカメオ出演。原作者のヴァイ・ヒギンセンも出演してます。ついでにディディのベイビーママであるキム・ポーターも出演。ヒル・ハーパーの恋人役。そうだ、ヒル・ハーパーも出演してました。

ドリス役にジェニファー・ハドソン、母親役でホイットニー・ヒューストン、マネージャー役にブレア・アンダーウッド、弟役にアンソニー・マッキーとかで見てみたかったかも。何度も公開日が伸びて、結局ビデオスルーになった理由は分かる気がした。ベストの状態で映画化して欲しかった!!それが出来た筈なので、余計に残念。

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(3.25点/5点満点中:2/17/12にDVDにて鑑賞)