Cast >> Whitney Houston (Emma), Carmen Ejogo (Sister Williams), Jordin Sparks (Sparkle Williams), Tika Sumpter (Delores Williams), Mike Epps (Satin), Derek Luke (Stix), Omari Hardwick (Levi), Curtis Armstrong (Larry), Cee-Lo (Black) ...
Director >> Salim Akil
Writer >> Mara Brock Akil, Howard Rosenman (story)
Producer >> Debra Martin Chase, TD Jakes, Curtis Wallace, Whitney Houston
Genre >> Drama
Country >> USA
Release (US) >> 08 / 17 / 2012
総合ポイント >> 4.25/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 4 Direct >> 4 Music >> 5
Solid remake
19歳のスパークル(ジョーダン・スパークス)はシンガーソングライターになる事を夢見ていたが、厳しい母(ホイットニー・ヒューストン)の反対もあり、中々一歩が踏み出せずにいた。年の離れた姉シスター(カーメン・イジョゴー)は美貌にも才能にも勇気にも恵まれ、地元のステージ裏にスパークルと居た。シスターはそのステージでスパークルが書いた曲を歌い、成功させる。その2人を見ていたスティックス(デレク・ルーク)はマネージメントをオファーする。スティックスは、彼女達のもう一人の姉妹ドロレス(ティカ・サンプター)も含めて、3人のガールズコーラスグループを企てる。その計画が当たり、彼女達はスターダムを駆け巡るが、シスターは人気コメディアンのサテン(マイク・エプス)に見初められ、仲良くしていたリヴァイ(オマリ・ハードウィック)を捨ててしまう。しかしサテンには裏の顔もあって…
オリジナルの同タイトル「スパークル」は70年代後半の隠れたカルト映画。その映画が元であの「ドリームガールズ」の舞台は作られたと言われている。オリジナルでスパークルを演じたアイリーン・キャラ、シスターを演じたロネット・マッキーは黒人の男性のアイドル的存在になった。そしてスティックスを演じたマイケル・フィリップ・トーマスの活躍は「マイアミ・バイス」などで知るところだ。オリジナルはハーレムが舞台だったが、今回は分かりやすくモータウンの本拠地のデトロイトに移し、年代もオリジナルとは10年程違う。なのであまりオリジナルに忠実には作られていない。残念ながら、オリジナルの名台詞「お母さんはゴキブリを見れば、ゴキブリだって分別できるのよ」という台詞はない。悪いサテンを意味する粋な台詞だった。しかし、母を演じたホイットニー・ヒューストンには歌がある。彼女が歌う有名なゴスペルは、やはり彼女の死を受けてか、劇場で涙を流してしまうのだ。そして今回、意外な才能を見せているのがマイク・エプス。彼の存在感と厭らしさ(良い意味での)は、この映画をミュージカル映画以上のものにしていた。
オリジナルを尊重した素晴らしい作品!という訳ではないけれど、新しい作品としてそこそこ見られる。オリジナルのようにカルト作品になるとは思えないが、ホイットニー・ヒューストンの遺作としては正解。彼女が居なくなって本当に寂しい思いを、観客はこの映画で経験することになる。
(8/19/12:劇場にて鑑賞)