スポーツ専門チャンネルESPNが記念して作った30作品の1つ。このシリーズではアイス・キューブが「"30 for 30" Straight Outta LA / 日本未公開 (2010)」にて監督デビューしているので、それを見たいなーとは思っているんですが、放送時間調べるのが面倒で...ヾ(;´▽`A`` そしたら、丁度この映画が放送するので見ちゃいました。思っていた以上に面白かった!!
レジー・ミラー。お姉ちゃんのシェリル・ミラーが超有名。でも残念な事に彼女が現役の時には、アメリカではまだWNBAが発足していなかった。発足していたら、彼女は女マイケル・ジョーダンになっていたでしょうね。多分WNBAも、今よりも人気出たかもしれない。それくらいに凄い女性バスケットボール選手。今はNBAの試合で選手にコメントを聞いたりするリポーターなんかをやっている。たまに弟のレジーと一緒になる。スポーツ界では兄の影になるという事はあるけれど、姉の影になるという事は滅多にないと思う。レジーも同じジャンルを選んだ以上、その運命を背負ってしまったんですね。もう一人の兄弟は野球に進んだらしい。賢明かもしれない。でもそのレジーの運命はレジーを変えていく。プレイ中にも姉について色々言われたんでしょうね。レジーはトラッシュトーカー(言葉で挑発・威嚇)としても成長していく。あの端整な顔立ちからは想像出来ない。同じ時代のトラッシュトーカーだったゲイリー・ペイトンは、何となくマーティン・ローレンスに感じが似ているので、トラッシュトーカーの風格はある。プレイ中に話しかけて、集中力を散漫させる作戦もある。有名なのでは、メイルマン(郵便配達人)のニックネームを持つカール・マローンが、ファイナルの時のフリースローのチャンスで、スコッティ・ピペンに「覚えておけよ、メイルマンは日曜には配達しないもんだぜ、カール」と言われて、大事なフリースローを外した事がある。丁度日曜日の試合だった。ピペン、笑点の大喜利並に上手い事言ってる。そしてレジーと言えば、スパイク・リーとの確執が有名。1994年のカンファレンスファイナルで、ニューヨーク・ニックスと対戦したのが、レジー・ミラー率いるインディアナ・ペイサーズ。スパイク・リーはシーズンチケットを買っているサイドラインの一番前のいつもの席で観戦。ペイサーズのスター選手であるレジーを野次っていた。しかしその野次がレジーに火をつけてしまう。順調に勝っていたニックスだったが、一番最後の4Thクォーターでレジーは25得点という驚異的な得点をあげる。しかも得意な3ポイントラインまでわざわざ下がって得点する事もあった。野次っていたスパイク・リーもさすがに言葉を失う。そしてペイサーズは勝った。それによってスパイク・リーはニックスファンから「黙ってろ!」とバッシングされ、新聞や雑誌でも大きく取り上げられる事になった。そこから、レジー・ミラーとニューヨーク・ニックス及びマジソンスクエアガーデンとの数奇な運命が始まっていく。スパイク・リーからレジー本人に、チームメイトが当時を語ってます。その事だけでなくて、レジー・ミラーの生い立ちから姉シェリルとの関係、そしてインディアナとバスケットの関係までを色々と探っていく。ラストが素晴らしいですねー。スポーツっていいなって。
それにしてもこの試合をテレビでリアルタイムで見ていたんですよー。ニックスは嫌いだったけど、アンソニー・メイソンが大好きでね。ペニー・ハーダウェイが登場する前までは、メイソンが私のお気に入り。と夫に言ったら、たいそう驚かれた。「メイソンって、人殺してそう!(殺してません!)」って。その極悪人顔のメイソンも登場してきて、当時を語ってます。メイソンの苦労話が好きでね。って、言ったらジョン・スタークスもそうだけど、スタークスは苦手だったわー。マドンナと関係したらしいと聞いたので、エロっ!って思ってましたから。というかさ、そのリアルタイムで見ていた映像が、物凄く古く感じたのがショックでした... まだ1994年じゃん!と思うのだけど、1994年生まれは立派な17歳になってるのよねー。
丁度書いている日が今年のNBAファイナルの日。ダラスが勝ちました。やっぱりNBAはこの1990年代が一番面白かったですねー。ジョーダンの居ない空白の時も、チャールズ・バークリーとかカール・マローンとかパトリック・ユーイングにアキーム・オラジュワンがここぞとばかりにハッスルしていたし、この時代のスター選手は今とは違ってチームをあんまり移動しなかったのもあって、もっと地域密着型だったかなーと。情があったよね。
レジー好きのお友達を思い出しました。最近連絡してませんが、元気かなー。
(4.75点/5点満点中:TV放映にて鑑賞)