Cast >> Reggie Miller, Spike Lee, John Starks, Cheryl Miller, Patrick Ewing, Donnie Walsh, Byron Scott, Greg Anthony, Anthony Mason, Mark Jackson, Ahmad Rashad ...
Director >> Dan Klores
Producer >> Gail D'Agostino, Dan Klores, Reggie Miller, Daniel Silver, Charles C. Stuart, David Zieff
Genre >> Documentary
Country >> USA
総合ポイント >> 4.75/5点満点
Contents >> 5 Performance >> N/A Direct >> 5 Music >> 4
Miller Time!!
女子バスケットボール界ではおそらく一番有名だろうシェリル・ミラーを姉に持ったレジー・ミラー。その姉の影の存在となろうとしていたレジーだったが、1994年のNBAのプレイオフでニューヨーク・ニックスとの対戦中、スパイク・リーに野次を飛ばされた事を機に、4THクオーターで25得点を稼ぎ、チームに勝利を及ぼしたのだった。それからレジーは「ニックス・キラー」と呼ばれるようになる。
あの端整で大人しそうな顔立ちからは想像できないが、レジー・ミラーはNBAきってのトラッシュトーカー(言葉で挑発)だった。当時、私は信じられなかった。レジーは育ちも良さそうだったのもある。しかし彼をそうさせたのは姉の存在が大きい。バスケットボール界でのシェリルの存在は偉大だ。もし当時に女子のプロリーグがあったら、彼女は女子プロ界のマイケル・ジョーダン的存在だっただろう。レジーが40得点以上挙げて意気揚々だった日に、姉のシェリルはなんと100点をたたき出した。そのエピソードが2人の関係を浮き彫りにしている。その姉の影であった事は彼を負けず嫌いにもした。1994年のプレイオフでニックスと対戦した時に、いつもの一番前の席で野次を飛ばしていたスパイク・リー。しかしレジーはこの野次にいつものトラッシュトークで返すのではなく、プレイで返した。そして得意のトラッシュトークでは、ジョン・スタークスを窮地に追い込み、スタークスのファウルを誘った。そのスパイク・リーとジョン・スタークスが当時を語るのも面白い。またチームメイトたちも素直に当時を語っている。
スポーツ専門チャンネルのESPNが制作した作品だが、この映画のラストがスポーツマン精神に則り、素晴らしい。スポーツでの争いとはこういうものだと教えてくれる。スポーツ精神の通った清々しい作品。
(6/9/11:TV放映にて鑑賞)