児童向け小説の映画化。しかも「ホームアローン」等の子供アドベンチャーを撮るのが上手いクリス・コロンバスが監督。この人の「ベビーシッターアドベンチャー」は後にオスカーにまでノミネートされてしまうエリザベス・シューの若い頃のあどけないチャーミングさも手伝って面白かった。
この映画自体がもう遊び場のような空間。特にハリウッドに舞台を移した時には、ディズニーランドのアトラクションを撮影場所に使ったのかと思った位。ニューヨークからテネシー、アトランティックシティ、ラスベガス、ハリウッドの全米を回るのも面白い。私があと25歳位若かったら、どっぷりとこの世界にハマってしまうでしょうねー。残念、私の年齢。
所で「Lottery Ticket / 日本未公開 (2010)」の時に、この映画で準主役を演じているブランドン・T・ジャクソンの事を「若い頃のマーロン・ウェイアンズみたい」と書いたんですが、この映画観て更にその説を声を大にして力説したい思う。マーロンで言う所の「Dungeons & Dragons / ダンジョンズ&ドラゴンズ (2000)」だね、この映画は。ま、悪い意味でも。こういう映画でも2人共にそつが無く達者にコミカルに演じてしまう。でもそれ故に面白い奴で従順な黒人だから「トークン・ブラック」的な部分が露出されてしまうんです。上手いだけに。
ロザリオ・ドーソンが印象的。楽しんでやっている感じがチャーミングだった。逆にミスター007のピアース・ブロスナンがご愁傷様...かな。カッコイイし上手いのに。あれはなんか可哀相な気がした。ショーン・ビーンとかと比べると。いい役なんだけど...
(3.75/5点満点中:馬刺し食べながらDVDにて鑑賞)