はい、やっとです。
映画に何を求めるか?ですよね。それによってこの映画の評価は大きく分かれると思います。
アニメーションの世界でしか実現しないと思っていた事が、実際に俳優達がその映像の中で演じているのを見ると、やっぱり「凄い!」と思ってしまいます。映画の限界はもう無いと思わされました。これからももっともっとその限界は破られていくと思います。その手の効果は、やはり映画のような大規模じゃないと無理だと思うし、映画だから出来る事なのでしょう。非現実的な視覚効果がこれでもか!と続く。そういう意味ではやはり凄い映画なんだと思います。あのスーツを着て、街中を走ったり飛んだりするのはやっぱりワクワクさせられました。でも物語が在り来たり。今風にラブストーリーを無理に混ぜちゃったりする。物語の中で複雑に人物が絡んでいきますが、何か予想出来ちゃうチープな関係。チープと言えば、東京の風景。なんですか、あれは!!悲しくなる描写でしたね。今時。しかも忍者の設定なのに、カンフーになってるし。刀さして手裏剣持ってたら忍者ですか?その変の脚本の詰めの甘さがチープ。大きな魚の指令艦も笑ってしまったし... まあもの物語のチープさも想像通りと言えば、そうかな?予報範囲以内。
という事で、私の楽しみはなんと言ってもマーロン・ウェイアンズなんですよ!彼さえ良ければそれで良し。監督はマーロンのコミカルさを求めたらしいですが、でもそのコミカルさは意外といかされてなかったように思いますね。もっと面白い人なのに。マーロンの役は「インディペンデンス・デイ」で言う所のウィル・スミス的でしたね。空軍を志願しちゃってる所も設定かぶってるし。でも最後の方はランディ・クエイド(と言えば、弟のデニス・クエイドがホークなのよね)演じたオッサンみたいになってしまうのかと、ドキドキしたけど。マーロンの役どころは所謂今までもあった「面白黒人」枠なのではあるけれど、今までと決定的に違うのはそれだけじゃないって事。死なないしね(笑)白人との関係を上手く築いている。友情に恋にと対等。でも両方共に片思い的ではあるのが気になるけど。黒人とか白人とかいう枠じゃなくて、普通のヒーローでカッコいい。ここが決め手ですね。
しかしなんでこういうアクション大作は、「3」まで作りたがるんでしょうか?(答えはお金という事は分かっているけれど)もう絶対に「3」まで出来るんだろうなーという作り。こんな面白みの無いストーリーで、そこまで待たされる観客も辛いですわよねー。だってストーリーの展開に期待出来ないんだもの!でもまあスクリーンに映る絵は面白いので、「3」まで見ちゃうんでしょうね。私もマーロンが死なない限り楽しみたいと思いますわ。っていうかさ、自分が好きな俳優がフィギュアになるなんてさ...想像出来なかったもんね!フィギュアを大人買いして、大人な遊びをしてます... アドウェール・アキノエ=アグバエ演じるヘビーデューティーのフィギュアが怖いんですけど。
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(3点/5点満点中:劇場にて鑑賞)