「Night of the Living Dead / ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生 (1968)」みたいに黒人俳優が映画の歴史に絡んでいる訳でもないし、ブラックムービーじゃ全然ないし、無名のジョージ・パターソンという黒人俳優が1人出演しているだけだけど、何となく気になったので見てみた。
前々から言っている通り、ホラー映画は心臓が極小の為苦手。夫がいる時じゃないと見られない。既に寝た夫を隣に用意して万全の体制で挑んだ。なのに...怖くはなかったね。スプラッター系でもこれなら平気。私にとっては「スター80」の方が怖かった(なんで?)。でもアメリカの映倫MPAAがヌードではなく暴力シーンで初のX指定した作品。チャールズ・マンソンのファミリーみたいなヒッピーグループが過疎化した町にやってくる。このグループのリーダーがインド系。そして全員がLSDで頭がおかしくなっていて、訳分からない儀式の映像から始まるんです。鶏の血をアジア人女性の裸に浴びせたりしちゃう。そしてそれを覗き見していた女の子が、このグループから仕返しでレイプされちゃう。レイプしたのが、その黒人で1人だけ出ているジョージ・パターソンともう1人の男性。なのに...パターソンは後で少し台詞があるんだけど、その台詞はオネエ系だった。どっちや!
ちょっと太めの弟が死んだ狂犬病の犬の血をミートパイに混ぜて復讐。この弟の顔がザ・アメリカンの弟だね。ぴったし。またパイっていうのもいいよね。アメリカぽいもの。しかしやる事は非常に残酷。鶏の血は大丈夫だったヒッピー達も、さすがに狂犬病には勝てない。しかもみんながみんなすぐに発症。よだれダラダラでした。
と、ホラーに関してはかなりローテンションで冷静に冷酷に見てしまいます。これくらいツッコミどころがある方が魅力的だったりします。一番好きなシーンが口のきけない一番ウブそうな女の子が親切にしてもらったオバサンの手をミートスライサーで一気に...その後の手を持つ少女の顔が非常にクール。このシーンの写真が日本版のジャケットに使われてるみたいですね。分かる気がする。あのシーンはゾクっとした。
というか、つべこべ言わずに「Night of the Living Dead / ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生 (1968)」を早く見ます。
(4点/5点満点中:DVDにてハム食べながら鑑賞)