80年代に一世を風靡したあの「特攻野郎Aチーム」のリメイク作品です...なんて書かなくたって30代以上なら誰だって分かってますよね。人気でしたよね。うちの地元には「ミスターT」というお店がある位。ただこのお店が何をやっている店なのかは良く分からない。多分、不動産かインテリア関係かそんな感じだったと思う。子供の私には用が無かったので入った事はなかったけれど、ずっとここの店主はモヒカンで首に金チェーンがジャラジャラついていると、今でも信じている。多分今でもお店はやっていると思うけれど、実家に帰ってもその通りに行かないので定かではない。
私、今でこそ余りというか全然アメリカのTVシリーズにハマる事がないのですが、この「Aチーム」の頃には随分とハマって見てたのですよ。同じ頃に始まり日本でも放送していた番組だったら、前から何度も書いているように「フェーム」とか、マイケル・J・フォックスの「ファミリー・タイズ」とか「パトカー・アダム30」とかも大好きでした。そのちょっと後になるけれど、同じ野郎でも冒険野郎の「冒険野郎マクガイバー」とか大好きだったし、この前も書いた「夜の大捜査線」のテレビシリーズとか、「俺がハマーだ!」は全部ビデオ撮ってた位のマニア。ただ日本で放送していた時期は「Aチーム」とは違うのかも?「Aチーム」以外はかなり遅れて日本で放送されていた気がします。そんな私なのですが、この「Aチーム」のテレビの記憶が余り無いのです。何度かは見た事あると思う。ミスターTが演じていたコングが飛行機嫌いというのを、小さい頃に何かで真似した記憶がある。逆にあんな風貌の人が飛行機が嫌いな位なんだから、飛行機は怖いものと思っていた節もある。でもその位の記憶なんですよね。でもこれが今回は幸いしたかも。
この映画の撮影が始まる制作の段階から色々と揉めていた。監督もコロコロと変わり、ミスターTが演じたB.A.バラカス役もアイス・キューブに決まったと思ったら、タイリースに変わり、さらにラッパーのコモンに変わり、最終的には格闘家のクイントン・”ランページ”・ジャクソンに決まった。完成後は、ミスターTが「TV版はもっとファミリー向けだった」と苦言を呈したり、TV版でフェイスを演じたダーク・ベネディクトもカメオ出演したが、その出演時間の短さに屈辱的だと発言したりした。と、色々とあった。TV版に思い入れのある人には酷な映画かもしれないですね。出演していて愛情や思い入れがあったら当たり前だと思う。私のリメイク版「Fame / Fame フェーム (2009)」のレビューは、テレビ版への思いが強すぎてる。この「Aチーム」も一緒。ただ私はテレビ版をあまり覚えていないので、普通のアクション映画としてそこそこ楽しめた。最高ではないけれど、スッキリ爽快なアクション。スパイダーマンみたいなシーンは特殊能力なんて無い生身の人間だから、ワクワクしちゃいました。それぞれがチームとして情が芽生えているのもいい。ただフェイスと、ジェシカ・ビール演じる軍人との関係はくだらないかなー。ああいうのをすぐ混ぜたがるよね。意味ないのに。
やっぱりテレビ版をハッキリと覚えている人たちには酷みたいですね。アメリカの映画評論家のロジャー・エバートもかなり辛辣なレビューを書いてました。多分、うちの実家の近くの「ミスターT」の店主にも酷な映画かもしれないですね。
ただ一言...フェイス役のブラッドリー・クーパーはそんなに男前なの??かっこ悪いとは思わないけど、そこまで女にモテモテ??もしこの映画のフェイス役に口説かれても、落ちない自信は私にはある。どんな自信!
もう二言... ものすごくカメラが揺れるので、目が疲れる映画ではある。
(4点/5点満点中:劇場にて鑑賞)