リル・JJ君はアーカンソーのリトルロック出身。この子が出てきたBETの「Comin' to the Stage」はアメリカン・アイドルが流行り始めた頃にBETがコメディアン発掘の為に作ったオーディション番組。審査員にはあのご意見番のポール・ムーニーなんかも出てきて、さすが的を得たコメントを出していたのが印象的でした。番組は好きだったんですが、短命でした。この番組で戦った人で印象に残っているのが、一番最初のシーズンで優勝した若干13歳のこの作品のリル・JJ君と、アトランタでコメディアンをやっているリル・デュバルですかね。リル・デュバルはお酒飲んでちょっと酔った状態でステージに上がって失敗。でもそれまでは面白くて優勝するだろうなーと思っていたのですが、プレッシャーに負けたんですね。ポール・ムーニーにこっぴどく怒られてましたっけ。優勝は逃しました。でも今になってリル・デュバルは結構出てきてますね。と、リル・JJ君に話を戻しましょう。
リル・JJは2代目ニック・キャノンという感じかな??同じく小さな時からスタンダップコメディを初めて、ニコロディオンに認められて看板番組を持ちました。「Just Jordan」という番組で、リル・JJと同じように主人公はアーカンソーから母親と一緒に出てきてお爺ちゃんがロサンジェルスで営むレストランで世話になるというお話。それにしてもリル・JJにしても、ニック・キャノンにしても、デイブ・シャペルにしても、小さな時からスタンダップコメディをしていた人のママはみんなパワフル。しかし、10代で夜にコメディクラブに出入りというのは環境的に良くないと思うのだけど、デイブ・シャペルのママは「隠れてヘンな事されるよりも、自分で運転して送り迎えしてる場所だから大丈夫!」みたいな事を言っていて、根性があるなって思いました。
そのリル・JJも今や18歳。この映像の時にはまだ16歳。って、若い〜〜!私は彼の...。もう歳の話は止めよう。悲しくなるだけだ。13歳の頃に出ていた「Comin' to the Stage」は年齢を生かしたネタが多かったけれど、さすがに今はあんまり無い。逆に彼女の話とかしちゃって、「人の子は育つのが早い」を実感しました。タイトルは「もうちょっとで大人」ですが、あの小さい時から見てるからもう大人に見えましたね。というか、それ位長い事見てるんですよ。このブログを書き始めた3回目に既に登場(リンク先の写真はJJの13歳の頃)。ちなみに1回目はマーロン・ウェイアンズとアウトキャスト、2回目はデイブ・シャペルとチャールズ・バーネット、4回目はリー・ダニエルズ監督でした。さすがにこの歳になるとあんまり好みは変わらないみたい。
肝心な内容は、リル・JJのスタンダップコメディとラップとダンス、若いシンガーやラッパー達が前座として登場してました。スタンダップコメディのライブというよりも、バラエティショーですね。途中でアトランタのモールでサイン会をしている映像もあるのだけど、誰も並んでない。そんな状況は16歳の子には辛いと思うんだけど、この子は腐ってない。何とか場を明るくして笑わせようとしている態度に関心しました。16歳なのに姿勢はプロ。私なんて16歳でバイトしていた時、お金貰ってるのにふざけてたよ、今思うと。私の16に比べたら立派な大人です。なんかカッコつけて背伸びした所も可愛いのよ、この子は。アトランタの会場の若い子達のノリも良いっす。
しかしなんでコメディアンってあの右上の写真みたいなポーズ取るんだろう??
(3.5点/5点満点中:DVDにて鑑賞)