Cast >> Ami Diakhate (Linguere Ramatou), Djibril Diop Mambety, Mansour Diouf (Dramaan), Calgou Fall (The Priest), Faly Gueye (Mme. Drameh), Mamadou Mahouredia Gueye (The Mayor), Issa Ramagelissa Samb (The Professor) ...
Director >> Djibril Diop Mambety
Writer >> Djibril Diop Mambety, Friedrich Durrenmatt (play)
Producer >> Pierre-Alain Meier, Alain Rozanes
Genre >> Drama
総合ポイント >> 4.75/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 4 Music >> 5
Hyenas
セネガルの首都ダカールの郊外コロバンの町で商店を営んでいるのがドラマン(マンスール・ディウフ)だった。ある日グリオが訪れてラマトゥが戻ってくると告げた。ラマトゥ(アミ・ディアカラ)はとある理由でコロバンを去った後、巨額の資産を得た大富豪の女性だった。市長を始めとするコロバンの市民達は熱狂し、市長はラマトゥと親しかったドラマンを新しい市長に任命するが...
1973年の「トゥキ・ブゥキ / ハイエナの旅」で斬新な映像革命を行い、アフリカ映画史に新しい道を作ったセネガル出身のジブリル・ジオップ・マンベティの作品。その「トゥキ・ブゥキ」の続編と言われているが、こちらはスイス人作家の書いた戯曲がベースとなっている。「トゥキ・ブゥキ」で感じた斬新な映像の新しさを感じる事は出来ないが、話が面白い。スイス人が書いた話が上手くアフリカにブレンドされているのが驚きだ。元々アフリカには楽しい話が沢山ありそうなものなのに。アフリカの昔話に思えるほどに違和感が無い。正義はお金で買えるのか?人々がお金や気楽さによってどんどん変わっていく様が面白い。そして主人公の人生が簡単に翻弄されてしまう様が心に突き刺さる。
主人公と全く同じ状況になる事はまず無いとは思うが、自分が全く見に覚えの無い事で制裁を受ける事がある場合がある事を、人間は大人になると何となく感づくのだから。逆に私達はいつだってあの市民のように醜いハイエナと化す事だって十分にありえる。だからこそこの物語は面白いんじゃないかな。
(7/3/10:DVDにて鑑賞)