Diary of a Wimpy Kid / 日本未公開 (2010) 703本目
愛しのうちの子供(可愛子ちゃん)が大好きな本がこの映画の原作本です。シリーズ化されている本を全部持って読んでます(私じゃなくって子供ね)。いかにもアメリカらしい(らしいは皮肉で下手という意味)絵が入っている絵日記。多分絵が下手なのはわざと。あ、日記(Diary)じゃなくて手記(journal)らしいです。主人公のこだわり。映画は中学入学の初日から描かれています。うちの子供も秋から中学なので、どストレートにはまった映画でした。主人公は3人男兄弟の真ん中のグレッグ。中学生...と言っても日本で言う小学6年生の夏休み後。アメリカは地域によっても違うけれど、6年から中学の所とか多い。グレッグはまだまだ子供らしさが残る中学生。背も低いし声変わりもしてない華奢な男の子。そんなまだ子供ぽいグレッグがいかに中学で生き残るかを描いています。中学は一番不安定な時期ですよねー。映画の中で中学なんて一番要らないなんて言ってましたが、私も観ながら自分の中学生の頃を思い出してみたんですが、何一つ残ってない!ちょうど映画ばかり観ていた時期でしたねー。レンタルビデオが全盛期の頃でしたし。それでもまだまだ高くて1泊450円とか... 自転車で遠くのビデオ屋さんで1週間380円だったかな?そこに行ってたなーとか。と話がずれた。私の場合、中学に入学してすぐに引っ越したので最悪でしたよ。でも確かに中学入学は高校入学とかよりも緊張していた気がする。私の頃なんて学校が荒れていた時期でしたしね。そういう緊張感はアメリカと日本は同じですね。でもうちのおっさーーーん一号が良く言っているんですが「アメリカの学校は人気コンテストだからね」と。その事情がとってもよく反映されている映画でした。主役のグレッグも必死になって人気を獲得しようとしてます。アメリカ映画ではよくあるパターンの友達がデブでいけてない奴。この映画もそのレールにのってますね。でも一捻りしてあって面白い。中々想像していたのよりも面白いんですよ。スティーブ・ザーンがお父さんで、中々良かった。良かったといえば、主人公グレッグのお兄ちゃんロドリック。少し年が離れた兄弟でお兄ちゃんは高校生。中学生になるグレッグにあれこれとアドバイスするけれど、面白い。このお兄ちゃんは冒頭から私の心を鷲づかみにしてくれた。何と言うか...小型版のアシュトン・カッチャーだね。ルックスとかも似た感じ。このお兄ちゃんがバンドを組んでいてドラムス担当。今ぽくアイライナーとかのメイクまでしちゃったりしてます。このお兄ちゃんがとにかく面白い!
原作本とのリンクの仕方も上手かった。日本だと金八先生みたいに真面目に中学生と向き合いますが、アメリカは向き合い方も明るいですね。この年頃の子供達には嬉しい映画だと思います。バランスが良いですね。あまり大人ぶってない子供達で可愛いです。大人には理解出来ない子供達の世界が広がりますが、大人はついつい自分の中学生時代を思い出す事になるでしょう。
(4点/5点満点中:劇場にて鑑賞)