SOUL * BLACK MOVIE * ブラックムービー

ブラックムービー、ブラックスプロイテーションなどについて

A Good Day to Be Black & Sexy / 日本未公開 (2008) 111本目

最近のインディペンデンス映画は出来てますね。勢いがあります。最高。そりゃ、インディペンデンス映画の祭典サンダンス映画祭でブラックムービーの「Precious: Based on the Novel Push by Sapphire / “ú–{–¢ŒöŠJ (2009) aka Push」が大賞をとってとーぜんですわ。まあ、元々ブラックムービー自体がインディペンデンスから始まった訳ですしね。ゴットファーザーと言われるオスカー・ミショーもメルヴィン・ヴァン・ピープルズもインディペンデント映画人ですからね。とーぜんです。とーぜん。

この作品もサンダンスで公開されました。でも大賞を争うコンペティションには出展されませんでした。サイトにデーターを入力している時に面白そうな映画だなーと思ったけれど、ただ単にエロかったら嫌だなとも思ってました。これがかなり面白かった。エロ面白いです。性っていい大人になれば、誰だってするでしょ?でも性はタブーというか、商売にしている人以外は他人の性なんて本当に分からない。まあだからこそ男と女(人によっては同性だったりします)を密接にするんですよね。この映画は5つのショートストーリーで成り立っています。それも面白かったですね。5人5様ですから。それぞれに違う面白さがありましたね。

一番最初の「Reciprocity(相互関係)」は、本当に人の性を覗き見している感覚。2人の会話が最高に面白い。女の子の方が神経質で、ベットの上でうがい液とか渡したり、極めつけにはウエットティッシュまで。そして自分は絶対にしないし。あれは男の子の方は蛇の生殺し状態ですわね。でも男の子は意外と嫌いじゃなーい(Byおやき)だったりします。いや、本当に人の趣味とかって分からないですわよね。

そして次の「Her Man」は不倫カップル。この2人の性はエロイ。というか、ストレート。男がそれだけを欲しているからでしょうね。これだけはポルノ調。そして終わった後は喧嘩。もう健全じゃないのが手にとって分かる物語でした。不倫と分かっていても、いつかは相手を独占したくなるものです。妻が何なのよ!って事になってきます。男の方も指輪をつけっ放しにしているのも当たり前のような状態。その状況に胡坐をかいているんですよね。このストーリーの終わり方もオシャレ。

そして「Tonite」は1部と2部に別れています。それだけ他とは違って時間を割いている分、主人公の女の子がやたらと気になります。これは初体験の物語。これは誰もが通る道なので、女性は主人公の女の子の気持ちが分かるんじゃないかな?あんな所で嫌だろうなーとかね。16歳位だと、同じ年頃の男の子は子供に見えてしまうんですよね。ちょっと上の男の人だと話しとかも聞いてくれるってだけで、大人に見えちゃう。このストーリーは何気ないけど、この5つの中では一番好きかも。主人公が独立記念日に誕生日という設定も面白いかも。主人公の友達2人が笑った。

その「Tonite」の間に挟まれているのが「Reprise」。多分一番短いと思う。これは笑った。女の子の趣味に男の子が招かれてしまう。男の子は「私のためにやって」と言われて、新しい世界へ...(笑)。男の悲しさというか...何と言うか。最初のとはまた違う面白さがありました。

最後が「American Boyfriend」。中国系の女性と付き合っている黒人の男の子の話。これだけ男性が主役。やっぱりアメリカでは、アジア系の女性は子供ぽいと思われてるんでしょうかねー。彼女の部屋がキャラクターで一杯でした。いちゃつき方とかも、他と比べると遊びながらで子供ぽいんです。そうかーと思いました。そして、お父さんが厳格。黒人の彼と家でいちゃついてたら、家族が帰ってきてしまって、彼はほぼ半日彼女の部屋で監禁。彼女に出てくるなといわれる。親がびっくりするから。親は同じ中国系か、白人と付き合って欲しいと思っている。会話でもハッキリ言ってしまうので面白い。パパは「マスタングに乗っている男(マッチョな男)がいい」といい、ママは「ブロンドで青い目の男がいい」とハッキリ言います。この彼女には妹がいるけれど、妹はレズビアンで親は全然話しも聞いてない。自分がそうなので、私の周りもアメリカ人や外国人とお付き合いしたり結婚したりしている人達が多い。私は幸いに、このような経験は無かったけれど、周りの話しでは黒人だからと日本人の親に結婚を反対されたという子も少なくなかった。なぜでしょうね?反対にアメリカ人の親から反対したというのは、聞かなかったかな?いや少なくても黒人の結婚した人からは聞いてない。たまに白人の人と結婚した人からは聞いたけれど。この物語の最後もスッキリ!このラストシーンで救われるので、この前の「I'm Through With White Girls / 日本未公開 (2007)」みたいな後味悪さが全くない。ステレオタイプを出し切ってるんだけど、それを見事に乗り越えた最後でした。素晴らしい!

こういうオシャレ系の映画って、過ぎると不自然になってしまって凄く嫌いなんだけど、これは細部までに拘っていてしかも自然で嫌味がない。細部までに拘っている割にはこじんまりとしていて見やすい。こういうインディペンデンス映画が元気がいいと、未来は明るいですな!

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(4.75点/5点満点中:DVDにて鑑賞)