Cast >> Sandra Bullock (Leigh Anne Touhy), Tim McGraw (Sean Tuohy), Quinton Aaron (Michael Oher) ...
Director >> John Lee Hancock
Writer >> John Lee Hancock, Michael Lewis
Producer >> Broderick Johnson, Andrew Kosove, Gil Netter
Genre >> Drama
総合ポイント >> 4/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 4 Direct >> 4 Music >> 4
Superficially feel good movie for someone
マイケル・オアー(クィントン・アーロン)は幼少の頃に母の元から引き離された記憶以来、定住した事がなかった。勉強は得意じゃなかったが、大きな体を生かしたスポーツの才能に期待したフォスターファミリーは、クリスチャン学校に入れる事にした。家出をしていたマイケルが雨の日に偶然出会ったのが、リー・アン(サンドラ・ブロック)の家族だった。リー・アンは一晩のつもりで、マイケルを家に泊めるが...
私が見に行った劇場での事。帰りに席を立ち出口に向かう私と目があったのが30-40代の白人男性だった。彼の表情は陶酔しきってきた。何とも忘れられない顔だった。私の顔はその彼とは正反対で混乱した顔だったと思う。私には多くの疑問が湧き上がったからだ。確かに一人の困った人を助けるのは素晴らしい事。リー・アンという女性は責任を持って素晴らしい援助をしたと思う。あのクリスチャン学校に入った事でマイケルの生活環境は少しずつ変わりはしたが、リー・アンに会う事がなかったらきっとNFLには入っていなかっただろう。もしマイケルが不良じゃないけれど、不良みたいな格好をして話し方もそんな感じだったら??レストランで働いていた兄弟のマーカスは??もしマイケルにスポーツの才能が無かったら??実際にはリー・アンにもマイケルは必要だった。彼女自身が人間として成長するためにも。でもそこの描写が足りていなかったように思える。リー・アンという女性の素晴らしさばかりが前面に描かれていた。そんな彼女を魅力的に演じるのにはサンドラ・ブロックは最適な女優だ。アメリカのスポーツナンバーワンのNFLに入るのには、並大抵の努力じゃなかった筈だ。マイケル個人の努力というより、小さな兄弟となったS.Jのキャラクターばかりが描かれていた。誰にでも分かるように非常に軽いタッチで全体が描かれている。
映画の中で語られた「ホワイト・ギルティ」という言葉。その人はそれを嫌味ぽく口にした。黒人を奴隷にしていたという白人の過去の罪。その罪が今も白人の肩に重く圧し掛かる。そんな罪を抱えた人々はこの映画のサンドラ・ブロックが演じた役に痛快さを感じ感謝するだろう。そんな彼等にとって非常に心温まる映画だった筈だ。
(1/24/10:劇場にて鑑賞)