いきなりアイズレー・ブラザーズの「ファイト・ザ・パワー」で始まり、タイトル文字やクレジットの文字も70年代を意識している。ってだけで、私は期待しちゃうよ。アイズレー大好きだしさ。彼の曲で映画が始まるなんて、正解過ぎるでしょ!
という事で、サンドラ・ブロックとメリッサ・マッカーシー(絶好調女!)がバディコメディに挑んだ作品。で、なんで観てきたの?わざわざ劇場まで??くっくっくっ... それは大好きなマーロン・ウェイアンズが出ているからだよ。夫には「たった5分のマーロンの為に行くの?ウェイアンズに関しては、本当に献身的!」と呆れられた。たぶんその後には「その位献身的に家事もやってくれればねー」と言われたとか言われないとか?ふふふ。うちの夫は私にそんな嫌味は言わない(言えない?)!でも自分でもちょっと呆れる位のウェイアンズ魂!!なんでだろう?好きなんだよね。でも夫の言うように、マーロンの出番はまとめると本当に5分位。ボストンのFBIエージェント役(素敵)。サンドラ・ブロック演じる女性に恋心を抱く男性。でもサンドラは「職場恋愛禁止!主義」。なんていうか、マーロン独特の末っ子の魅力が、振られてもチャーミングだし、それでもめげないのもチャーミング。そういうちょうどいい役者。今回は笑わせ無し!
これは「Bridesmaids / ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン (2011)」のポール・フェイグ監督がまたメリッサ・マッカーシーと組んだ作品。なので、サンドラ・ブロック版の「ブライズメイズ」と思ってくれてもいいかも。だってサンドラ・ブロックが演じたサラ・アッシュバーンという女性は、優秀なFBIエージェントなんだけど、誰からも慕われておらず逆に嫌われている感じで、昇進にやっきになっていて、恋人も居ないし、服装はダサいし、近所の散歩しているネコを自分の家に入れて飼っている体でそれだけが楽しみなダメ女。「ブライズメイズ」の主役アニーとはちょっと違うタイプのダメ女だけど、まあ似てるよね。絶望的。そんなアッシュバーンに昇進のチャンスが巡ってくるけれど、上司は「お前、みんなに嫌われているじゃないか!」と一蹴される。でもその上司がボストンに大きなヤマがあるから行って来いと言われ、これが成功すれば上司も認めてくれるかも!と張り切る。ボストンで手がかりになる人物を逮捕したばかりだったのが、地元の女性警察官シャノン・マリンズ(メリッサ・マッカーシー)だった。なぜか自分が逮捕した男に尋問しているアッシュバーン。それを知ったマリンズは激怒!仕返しに、マリンズは見る事が許されていないFBIファイルをこっそりとアッシュバーンの鞄から盗んでしまう。マリンズはアッシュバーンが追っているケースは、自分の弟が絡んでいる事も分かり、こっそり捜査していくが、アッシュバーンとかち合うも、アッシュバーンの上司からの忠告もあり、一緒に捜査していくが...
と、まあまあ分かりやすいバディ・コメディ。女性同士のバディ・コメディはそんな無いから目新しい。しかもサンドラ・ブロックのダメ女ぶりが良い!元が良いからね、ダサい格好から良い女に変化しているのは、本当にかっこよかった。でもすぐまたダサい格好に戻るのもいい。メリッサ・マッカーシーも「ブライズメイズ」同様、頼れる姉さんって感じのキャラが、この映画でも生かされていた。彼女の迫力とか姉貴度はなんていうか、イタくないロザンヌ・バーだよね。ポップなロザンヌ・バー、それ故に成功が約束されたロザンヌ・バー。ところでそんなポップなロザンヌ・バー事、メリッサ・マッカーシーに映画の中でいたぶられていたのは、ロハス役のスポークン・リーズンズ(右上の写真で逆さになっている青年)。もちろん本名でなくて芸名。彼はユーチューブで大人気。実はマーロンよりも出番が多かったかも??そして、ボストン警察署の署長がビフ!「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のいじめっ子ビフがはまり役のトーマス・F・ウィルソン!なんか久々ー!!今回はメリッサ・マッカーシーに苛められて40代なのにおじいちゃんにしか見えないという可哀想なキャラ。因果応報。
それにしても2010年の「ザ・ファイター」のせいか、ボストンのアイリッシュ女子はなんだかトラッシーに描かれているのが気になるねー。マリンズって名前はアイリッシュだよね。でもマリンズ家にある絵は面白かった!
「ブライズメイズ」好きには中々の作品。
(4.25点/5点満点中:7/11/13:劇場にて鑑賞)