SOUL * BLACK MOVIE * ブラックムービー

ブラックムービー、ブラックスプロイテーションなどについて

Crack House / 日本未公開 (1989) 610本目

麻薬ダメ、ゼッタイ。
タイトル通り、麻薬の一つ「クラック(コカイン)」をメインにそれにハマる人、そしてそれを取り締まる人達、売る人達...などを巡るドラマです。まあ、日本でもここ何日かはドラッグについてのニュースが多い。多すぎる。まあ、日本でもそんなに遠い話しではないですよね。芸能人だけでなく、一般人でも捕まる人が多いですし。最近は特に大学での事件が多いですよね。私も遠い知り合い...と言っても顔見知り程度の人ですが...が捕まったというのを風の噂で聞いた事もあります。一般人でももちろん嫌ですが、芸能人がドラッグで捕まるのは見ていて醜いですね(アメリカでも日本でも)。芸能人は確かに水物で、長年その中で生きていくのが大変かもしれませんが、その分お金貰ってますからね。誘惑も多いかもしれないけれど、やっぱり言い訳ですよね。麻薬で以前に捕まった人が平気に復帰してテレビとかに出演しているのも、麻薬問題が風化している一つかも。麻薬は悪い国や悪い組織にお金が回る、犯罪の温床です。
私の場合、10代・20代の90年代にこの手の映画を散々見たお陰で、麻薬とか大嫌いです。「New Jack City / ニュー・ジャック・シティ (1991)」ではクリス・ロックが変わっていく姿を、「Fresh / フレッシュ (1994)」では可愛い少年ショーン・ネルソンがドラッグ運び屋になって経験していく厳しい現実や、「Jungle Fever / ジャングル・フィーバー (1991)」はサミュエル・L・ジャクソンが演じた?(ドキュメンタリー?)本物のジャンキーに心痛む思いで見たり、「South Central / サウス・セントラル (1992)」では麻薬はやっぱり犯罪の温床だと思ったり、「Sugar Hill / シュガー・ヒル (1994)」ではニューヨークのヤクザな世界に怖くなったり... 最近のでは「Never Die Alone / ネバー・ダイ・アローン (2004)」がインパクトありましたね。DMX演じる麻薬の売人が女性をドラッグ漬けにしてボロボロにした後に「お前はヘロインもコカインの区別も分からないのか?馬鹿な女だな」という台詞が...印象的。マーロン・ウェイアンズが出ていた「Requiem for a Dream / レクイエム・フォー・ドリーム (2000)」もこの手の映画でしたね。私の場合はこの手が映画が反面教師となって、麻薬の悪い部分を色々と見せられてきたように思います。日本でもこの手の映画を道徳の時間に見せればいいのに。一つじゃなくて、全部の作品をね。インパクトはあると思います。逆にこういう映画見て、麻薬にはまっていく人が居るならば、その人は最初からそういうどうしようもない人だったんでしょうね。

と言う訳で映画本編の方を...
ロサンジェルスの高校生が絡んでいく「クラック」です。冒頭から80年ぽいポップな曲に合わせて、当時流行っていたケミカルウォッシュとか肩パットファッションの高校生達が学校の敷地内で堂々と麻薬の売買をしている場面から始まります。主役がその高校に通う白人の女の子のメリッサ(プリティ・イン・ピンクの時のモリー・リングウォルド似)。ファッション関係に興味を持っていて、将来はデザイナーを目指す女の子。父はおらず、母はアル中で昼間から他の男を家に招いて娘にあんまり興味なし。メリッサと付き合っているのが、同じ高校に通う元ギャングに居たヒスパニックのリック(リカルド)。今はギャングから足を洗って、ハンバーガ屋でバイト。高校卒業したらメリッサと結婚して、アメリカ空軍にでも入ろうかな...って感じ。と、主人公の2人共環境は悪いけれど、冒頭ではかんばってる感じ。そこに絡んでくるのが、リックの従兄弟関係。へスースは良い奴だけど、ギャングの親分的存在。もう一人の従兄弟のチコはギャングの鉄砲玉的存在。すぐに熱くなって飛び出してしまう。へスースが敵対する黒人ギャングとのドライブ・バイ・シューティングで命を落としてしまった事で、リックもメリッサも人生が一転して変わってしまいます...
ちょっと面白そうでしょ?まあでもちょっと生ぬるい感じもします。でもメリッサが麻薬にはまっていく姿は、時代を象徴していて面白かったですねー。ちなみに私が見た理由はジム・ブラウンとリチャード・ラウンドトゥリーが共演しているから。シャフト対スローターですよ!シャフト(リチャトゥリー)が刑事で、スローター(ジム・ブラウン)が麻薬売人のボス。スローターが、これまた悪いんだー。台詞も信じられない位悪い。所で、この映画にもブラッズの本物元ギャングのT・ロジャースが出演しているので、タイトルのクラック・ハウス内部の様子が生々しいです。戦車がクラックハウスに突入していく姿は、この映画の1年前にロサンジェルスで実際にあった「オペレーション・ハマー」が反映されているんだと思います。当時の警察署長で人種差別主義者とも噂(あくまでも噂を強調しておきます)のあったゲイツ署長が行った、黒人やヒスパニックの住宅街にあった麻薬取引で使われていた家やギャングの家が戦車によって取り壊された作戦です。この映画で描かれていたように戦車に「Have a Nice Day!(よい日を)」書かれた警察のシンボルが実際にあったかどうかは分かりませんが。

まーー、映画として悪くはないんですが、所詮ラストで恋愛映画にしてしまったのが、生ぬるい印象を与えているんだと思います。主役の女の子が簡単にそしてすぐ(2・3度の経験で)ジャンキーになってしまったりと、リアリティ度無しかな。麻薬撲滅としての反面教師度ゼロな映画でしたわ。

そしてシャフト以外の黒人は基本悪人でしたし...

という事で、ダメ、ゼッタイ。ですよ。

感想はこちら。(まだ書いてませんが、すぐにでも書きます)

(3点/5点満点中:DVDにて鑑賞)