ジャマイカでギャングのドンであるクリストファー・コークが市街地で銃撃戦をやっていた頃、そういえばそういうジャマイカのギャング系映画が最近多いんだよねーと思っていたのだけど、見たことなかったので借りてみました。こんなに時間掛かってしまいましたけど。そのジャマイカでの銃撃戦の時に書いた「Belly / BELLY 血の銃弾 (1998)」と大まかな部分は同じ。麻薬取引のクライムストーリー。LAのギャングのドンが居て、表の顔は音楽プロデューサーで裏の顔はギャングのドン。なんとなく風貌といい、デスロウのシュグ・ナイトを思わせる。ちなみに演じたのはマイケル・タリフェロ。2006年に他界しております。「Steppin: The Movie / 日本未公開 (2007)」という映画で監督したりと、これからの時に... 残念でなりません。この映画でも、スリムクラブのボケの人みたいなカスカスの声で、見事にギャングのボスみたいな雰囲気を出してました。そのボスが勢力を伸ばす為に、ジャマイカン・コネクションを使って、ジャマイカから麻薬を入れる事にするのです。その初回の運び人に抜擢されたのが、ジュリアス。彼はレゲエでボブ・マーリーのように世界的なスターになりたい!という野望を持つ若い男性。でももっと若い頃に悪い事をして捕まっていたりするので、海外に出たくてもビザが下りずに行けない。偽のパスポートや移民局との繋がりを持つギャングが、ジュリアスの弱みに漬け込んで彼を運び人にした。LAに着くと、ブツを渡したジュリアスはまじめに働こうとするけど、中々恵まれず... で、結局、マイケル・タリフェロの手下となる。そこでジュリアスは非凡な才能を見せてしまうのです... まあ、内容的には90年代に流行ったアメリカのブラックムービーとあんまり変わらない。
と、最初と最後以外はLAが舞台。でも、ジュリアス以外のジャマイカ人はレゲエ歌手ばかり。ビーニー・マンにニンジャ・マンに、ジミー・クリフまで!!ビーニー・マンは割りと出てます。あと、マイケル・タリフェロの従兄弟ロレンゾ役の人は「Don't Be a Menace to South Central While Drinking Your Juice in the Hood / ポップ・ガン (1996)」のトゥースピックの人。この人、意外といい演技するのよね。無名だけど。あと、なぜかIMDBからは欠けているけれど、なんとラファエル・ サディークが出てた!一瞬に近い形だけど...なんでだ?と思ったら、監督とミュージックビデオで関係があるらしい。この前の「Everyday Black Man / 日本未公開 (2010)」のドゥエインといい、私なんだか最近偶然Tony Toni Toneに出会う事が多い!
それにしても、ジャマイカのスラングを沢山覚えてしまいました... 耳に凄く残っているので口からポロっと出てしまいそうだけど、出したらヤバイらしい... 映画では結構出てくるので、平気かと思ったのに。
(3点/5点満点中:DVDにて鑑賞)