Cast >> Michael Jackson
Director >> Kenny Ortega
Producer >> Paul Gongaware, Randy Phillips
Genre >> Documentary
Country >> USA
総合ポイント >> 4.75/5点満点
Contents >> 5 Performance >> N/A Direct >> 4 Music >> 5
True Professional Entertainer
ロンドンにて2009年の7月13日から50公演を行う筈だったマイケル・ジャクソン。その初日を迎える18日前に突然マイケルは他界した。そのライブの舞台監督をしていたケニー・オルティガがリハーサルするマイケルを追ったドキュメンタリー。
あの朝は未だに忘れられない。テレビに突然流れたマイケル・ジャクソン死亡を伝えるニュース速報。マイケルは死なないと信じ込んでいた。しかし、その信じられないニュースが現実を帯びてきた時に、一気に悲しみが襲ってきた。私の年代は良い意味でマイケルと共に成長してきた。多感な中学生の頃に見た「スリラー」のビデオ。これはアメリカには敵わないと思わされた。大人になってから見せられたマイケルの裁判の数々。そこからは、マイケルと距離を置く事に。この映画を見た後、それを非常に後悔する事になった。このライブもロンドンだし...どうせ見る事は出来ないと思っていたし、見ないと思っていた。このライブもお金の為にやるものだとばかり思っていた。しかし、私は間違っていた。マイケルは違う。誰がなんと言おうと、マイクを持ってステージに立てば、そこには出来上がったマイケル・ジャクソンの姿があるのだ。今回、マイケルを愛おしいと思ったのは、自分の曲のイメージを非常に大事にしている姿。トップに居続けた男が、そのエゴも見せずに裏方に気を使って話しているのを見せられると、マスコミから見せられたあのマイケルの姿は何だったんだろう?と感じ、マイケルの存在をまた急に恋しく思った。
「ヒューマン・ネイチャー」を初めて聞いた時に、何て美しい曲なんだろうと感じた。マイケル・ジャクソンこそが、あの曲に負けない位の美しい存在だと、スクリーンの中で「ヒューマン・ネイチャー」を歌う姿を見て涙しながら、気づかされた。遅いのかもしれないけど。
(11/07/09:劇場にて鑑賞)