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The Inglorious Bastards / 地獄のバスターズ (1978) 136本目

今開催中のカンヌ映画祭で注目を集めているのが、クエンティン・タランティーノ監督の「Inglourious Basterds/イングロリアス・バスターズ」。てっきりそのタランティーノの映画はこの私が見た映画のリメイクだと思っていたのですが、タイトルも「Bastards」が「Basterds」で若干違っていて、内容はかなり違うみたいですね。でもこの映画にかなり影響されているらしく、この地獄のバスターズの監督がチョイ役で出てるらしいです。そしてそのクエンティン・タランティーノ監督のお陰で、この映画はリマスターされて豪華ボーナス企画満載の3枚ディスクでDVD化されました。以前はフレッド・ウィリアムソン主演(本当は違います)という形に編集し直して「G.I.BRO」というタイトルでメディア発売されたりもしました。実は、その「G.I. Bro」とこの映画が同じとは知らず...同時に両方を手に入れてしまいました。勿体ない。しかもその「G.I. Bro」は画像も最低!ズタズタなメディアでしたわ。でもリマスターされた豪華DVDは映像も鮮明で素晴らしいです。と、最初から間違いが2つもあってからの出発。

映画は面白いです。クエンティン・タランティーノが影響されるのも分かります。キャラクターがしっかりしている。それぞれのキャラが生かされているし、ユーモアもたっぷり。そのユーモアが結構ストーリーの伏線になっていたりして、「おー」って思うんですよ。とにかくキャラクター設定の色づけがしっかりしているので、その5人が絡んでいくと面白いんです。一番上官のボー・スヴェンソンが最後までカッコいい。彼は主要出演者の5人の良い所取りでした。フレッド・ウィリアムソンが演じたカンフィールドという役のマンダムな男気に、ニックというキャラクターのユーモアさに、トニーというキャラクターのちょっと癖のある男に、バールという母性本能がくすぐられるような役をまとめたようなのがボー・スヴェンソン演じる主役でしたね。それにプラスちょっとカリスマ的。最後とか本当に「カッコいい」んです。ラストは本当にキャラクターそれぞれの良さが出ているかっこ良さなんですよ。その中でもニックというキャラクターはギミックで最初から最後までお笑いキャラなんですが、バイクで走行中にバイクのガスタンクが銃で撃たれてしまい、ガムで止めるというマクガイバーもビックリな事するんです。途中で出てくるキャラクターにもしっかり色づけされているんですよ。と、べた褒めしてますが、本当にキャラクター設定については上手いんです。でも内容は、ちょっとハチャメチャな所もあったりしますが、それも愛嬌で笑ってしまうんです。アンチヒーロー仕立てというか...駄目人間達がカッコ良くなったりしてお茶目なんです。駄目人間だけど、兵士として戦には絶対に負けない。嘘でしょ?ってな感じで、銃を乱射してるんですよ。敵は銃を撃たれるとあっさり死んでしまうのですが、この5人をめがけて銃が撃たれても見事にかわしてるんですよ。しかもその彼等が大きな組織の大きな戦に巻き込まれたりして... この映画の最後のアクションシーンは見もの。蒸気機関車が出てくるんですが、素晴らしいです。このシーンもカッコいいんです。この映画ではちゃんと人も物も生かされてました。

イタリア映画です。フレッド・ウィリアムソンは前々からイタリア映画にはちょくちょく出てますが、イタリアの風土にフレッド・ウィリアムソンは意外と合うのかもしれませんね。第2次世界大戦の最中のヨーロッパをイタリアが描くというのも面白いかもしれないですね。戦争映画って見た後に深く考えさせられて落ち込む事や切なくなる事が多くて、イタリア映画は特に多かったと思います。でもこれは爽快です。そんな所も興味深いですね。

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(4.75点/5点満点中:DVDにて鑑賞)