Freelancers / 日本未公開 (2012) 1028本目
50セントに魅力を感じた事はない。ラッパーとしても俳優としてもイマイチ好きになれない。「Things Fall Apart / 日本未公開 (2011)」はまあまあだったけど、やっぱり彼の演技力の未熟さがあった。今の50セントは80年代後半のフレッド・ウィリアムソンを思わせる...とは感じている。70年代はブラックスプロイテーション映画のヒーローとして飛ぶ鳥を落とす勢いのあったフレッド・ウィリアムソン。そのウィリアムソンは80年代に入ると、イタリアに渡ってチャック・ノリスのパロディのような訳分からない映画を沢山作っていた。50セントもさ、ラッパーとして認められたのに、映画では自分で制作会社まで設立したのに訳分からない映画ばかり作ってる。どうせ面白くないだろうなーって最初から分かってしまうような映画ばかり。他の作品は無視したけど、さすがにこれはフォレスト・ウィッテカーとしかもロバート・デ・ニーロが出ていると聞いて、気になってしまった。嗚呼、気にならなければ良かったのに...
輪廻ですかね。自分が小さい時に亡くなった父親と同じく50演じるマロも警官になる。そして自分も父親と同じく腐敗へと染まっていくのだけど、父親が亡くなった本当の理由を知り...と、まあ映画では普通な設定。ロバート・デ・ニーロがマロの父の元相棒役で、フォレスト・ウィッテカーがマロを指導するベテラン警官。どちらも悪役っす。フォレスト・ウィッテカー演じた警官がこれまた悪いんですわー。多分「Training Day / トレーニング デイ (2001)」のデンゼル・ワシントンが演じた役よりも悪い警官!!多分フォレスト・ウィッテカーの役が主役の映画だったら、アカデミー賞ものですよ。最後とか滅茶苦茶カッコいい。でもさ、主役は50セント。父親への愛とか全く感じないのですよ。彼の演技からは。しかも無駄に50のトレーニングシーンとか、エロいシーンが挟んであるので、散乱した映画ですわ。こんな映画で名演技を披露しているフォレスト・ウィッテカーの人の良さだけが際立ってますわ。
(2.5点/5点満点中;09/09/12:DVDにて鑑賞)