Cast >> Breno Mello (Orfeo), Marpessa Dawn (Eurydice), Marcel Camus (Ernesto), Fausto Guerzoni (Fausto), Lourdes de Oliveira (Mira) ...
Director >> Marcel Camus
Writer >> Marcel Camus, Jacques Viot, Vinicius de Moraes
Producer >> Sacha Gordine
Genre >> Drama
Country >> Brazil
総合ポイント >> 5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 5
Beautiful ... there's something about you
リオ・デ・ジャネイロではカーニバルを目前に控えて誰もが浮き足立っていた。そんな中に田舎から町にやってきたのがユリディス(マルペッサ・ドーン)。市電の運転手でギターの名手のオルフェ(ブレノ・メロ)もユリディスの美しさに惹かれた。しかしオルフェには恋人のミラ(ルルデス・デ・オリベイラ)が居た。そしてユリディスを追う謎の死の仮面を被った男(アデマール・ダ・シルヴァ)が居た...
美しい。その一言に尽きます。オルフェもユリディスも美しいですが、そのスクリーンに映る色。最初の1シーンから、その鮮やかでビビッドな色彩に惹かれる。1959年という年にここまでスクリーンに美しさを表現出来るとは。もちろんブラジルや俳優達の生まれ持った美しさもあるのでしょうが、あの色彩の美しさには圧倒されるだろう。映画は芸術品である事を再認識させられる。そしてこの映画をきっかけにボサノヴァブームが起きただけあって、映画の風景とストーリーにピッタリな美しい旋律に心が躍る。そして元々がギリシア神話だけあって、ストーリーがしっかりとしていて情熱的。その情熱的な部分をブラジルのサンバが更に後押ししているようだった。ここまでストーリー、背景、俳優が一体化する映画も中々無いように感じる。
何がこの映画にそう人々を魅了したのか。外面の美しさは技術を持って幾らでも表現出来るように思える。この映画は、それを超えているように思えた。この映画の愛の美しさが人々を魅了したようだ。
(3/3/09:DVDにて鑑賞)