100本映画、今回は達成出来そうにもありません。あと20本、今月中に見ないと達成じゃないんです。書かない間はいちよう何本か見たストックはありますが、3本だけだし(笑)3〜4月は本当に忙しくて無理でした。テレビも面白かったし。次回は達成させますよ!しかしこの忙しさは以前からも何度も経験している事だけど、今回の異常な疲れ方とか無理出来ない体に自分の老いを感じました。まだヘロヘロ。
という訳で、「ルネッサーンス( ^^)Y☆Y(^^ )」。髭はないけれど、「ザ・男爵」というタイトルの70年代の作品です。男爵というと、「スター・ウォーズ」のビリー・ディ・ウィリアムスを思い浮かべてしまうのですが、主役は「Cotton Comes to Harlem / ロールスロイスに銀の銃 (1970)」等で悪役を演じていたカルビン・ロックハートです。ビリー・ディもそうですが、ブラックムービー界に於ける「男爵」を名乗る男達は色気があります。その色気がストーリーに生かされているんです。今回の男爵は若き俳優で、自分達が誇りに思える映画を作りたい!と自主映画製作している青年でもあります。でもそこはブラックスプロイテーションという事で、イタリアマフィアや黒人ピンプ達と絡んでしまいトラブル発生。何か生き方が不器用なんですよね。愛する恋人とも、不器用だから別れちゃって悲しませてしまったり。その恋人を演じたのが、私が大好きなバンパイア映画「Ganja & Hess / ガンジャ&ヘス (1973)」のヒロインであり、一時期はもう一人の男爵ビリー・ディとも結婚していたマーレン・クラーク。好きなタイプな女優さんです。今回は脱がないけれど、脱ぎっぷりもいいし。そしてカルビン・ロックハート男爵は、色気を利用してパトロンを捕まえたりしちゃいます。70年代の雰囲気が色濃く出ています。でもそれだけじゃなくて、意外と物語もしっかりしています。黒人の映画プロデューサーに「主役が白人なら売れるだろうな」なんていう台詞を言わせてます。これって普通だったら白人の映画プロデューサーという設定だと思うんですよね。それが違うのも意味があるので面白い。その映画プロデューサーを演じたのが、「Cotton Comes to Harlem / ロールスロイスに銀の銃 (1970)」でロックハート男爵を追っていた棺桶エドのレイモンド・サン・ジャック。ここでは立場が逆。そして、ロックハートを脅かすピンプのコークマン役がブラックスプロイテーション映画等の名バイプレイヤーだったチャールズ・マクレガー。やられっぷりが最高でした。この映画はみんなやられっぷりが最高なんです。やられた方の情けなさ度が半端ない。やられた方が可哀想な感じ。有り得ない感じな所もブラックスプロイテーション映画の粋な所かも。
この映画の監督が「Super Fly / スーパーフライ (1972)」の脚本家フィリップ・フェンティ。この映画でも大志ある若い俳優が追われるというオリジナリティのある面白い設定だったと思います。ただ監督としては編集が雑だったりしたのが残念でした。編集とか完璧だったらもうちょっと点数上でした。そして音楽を担当したのがギル・スコット・ヘロンなのです。オープニングの曲とか素晴らしいです。サントラとか出てないみたいなので、音楽だけでも買いかもしれないですね。
と、こんなに豪華キャストだと思うんですが意外と知られてないんですよね。
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(4.25点/5点満点中:DVDにて鑑賞)